イー・ウーマン（ewoman）

ブログも、今から30年積み重ねて、そこをお墓にして死んでいくようなイメージ持ってますね。僕にとってはあそこがお墓です。僕は、33歳ぐらいのときに仕事ですごく悩んだことがあって、そのとき「うちの父が33歳のときに何を考えていたんだろう」って思ったんです。意見が聞きたいな、と。でも、70歳とかの父親に今聞いても、きっとダメ。あとから振り返った意見を言われてもきっとピンと来ない。だから、どうしよう、と思ったんだけど、逆に考えれば、将来、40歳ぐらいになったときの娘が、父親が40歳のときに何を考えていたのか知りたいかもしれないな、と思って、じゃあ書いておこう、書き残そう、みたいな感じで。それが一番初めのモチベーションなんですよ。

で、だんだん、サイトってお墓だなって思いだして、それからずっとですね。しかもうまく使うと、これ、知識や記憶を全部外部化できて、しかも自分の中では、自分だけが分かる、いろんな検索キーワードを入れてあるので、ちょっと調べたら、すぐに昔考えたことが読める。

たとえば、以前、人生の何かを考えて、自分で気がついたことがあって、それを書いた、とします。でも、あまり大仰に書くと、皆に見られると恥ずかしかったり、「人生語ってんじゃねえよ」って感じがするから、こっそり書くんだけど、後で自分で検索しやすいように、自分だけにわかるちょっとしたキーワードをその文章の中に隠して置くわけですよ。それを入れておくと、あとで検索するとパッと出てくる、みたいな。そういうふうにしています。

そうすると知識の外部化が、よりやりやすくなる。

今、簡単にできますからね。自炊っていうか、ザーッと紙を読み込んでいくヤツ。スキャンスナップでPDFにしてOCRで読み取るとか。

あれで全部デジタル化するのはいいですね。で、総合的に、全部kaorisasaki.comに入れちゃって。そうすると人生が非常にシンプルになります。