佐々木かをりのwin-win 素敵な人に会いました、聞きました

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金重凱之さん

株式会社国際危機管理機構
代表取締役社長

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早期警戒システムが必要

佐々木

科学技術の進歩と警備というものの関係がものすごく難しいんじゃないですか。

金重

その典型的な例は、いわゆるNBCテロです。nuclear=小型化した核兵器がありますし、biology=生物兵器やchemical=化学兵器を使ってのテロも出てきていますね。

佐々木

今、バイオとケミカルは、この震災で少し危機管理の話題から消えているように思いますけど、かなり深刻ですか。

金重

日本ではオウム真理教がやりましたね、「地下鉄サリン事件」で。

佐々木

相当危ない、心配する日々が私たちの生活でもあったように思うんですけれども、これは民間の私たちには予防のしようがないことですよね。

金重

だから、ワーニング、警告をいかに早く出すかという問題なんですけれども、たとえばG7の首脳が狙われるということが想定される場合と、そうじゃなくて一般の国民をターゲットにしている場合が考えられますが、オウム真理教は、一般人をターゲットにして、地下鉄にサリンをばら撒くということをしたわけですよね。だから、そういうことを防ぐための早期警戒システム的なものが必要だっただろう、という気がするんです。

アメリカでは、2001年の「9・11同時多発テロ事件」をきっかけに実施しているんです。テロの脅威を5段階に分けて国民にワーニングを与えるのです。テロの脅威の低いグレーから高度の危険性があるレッドまで、現在は何段階の脅威レベルにあるかということを。


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