佐々木かをりのwin-win 素敵な人に会いました、聞きました

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金重凱之さん

株式会社国際危機管理機構
代表取締役社長

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反社だということが分かったら契約解除します、と

佐々木

これはとても素人な質問ですけど、警察は、どの人が反社会的勢力かということを大体掌握されていますし、企業側でも、大企業は実は知っているのかもしれませんけど、小さな会社だったら、知らないで1億円で取引して、後で知ったら、それが反社会的勢力だったってことも、きっとあるんですね。そこをどう予防するか。

金重

ですから、さっき佐々木さんがおっしゃったように、取引にあたって誓約書を書いてもらう、そして契約書の中にも、反社会的勢力だということが分かったら契約解除します、という条文を入れておくのです。これはマンションを貸すほうのオーナーさんにとって、そこが暴力団事務所になったら困りますから、そういうシステムでお取引をするようにしていくということです。

佐々木

そうすると暴力団は日本国内で随分商売がしにくくなっていくんだと思うんですが、その後、その人たちはどうなるんですか。すみません、また素人の質問なんですが、小さくなっていくんですか、それとも海外に出るんですか、あるいは違う道を考える?

金重

海外には既に出ていますし、ぜひまともな仕事をするようになってもらわなければいけないんです。

佐々木

すると社会復帰のシステムなんかが、本当はあるといいですよね。

金重

あるんですけど、民間企業で更生した者の雇用が進んでいませんね。ほんの一部の企業しか雇ってくれない。そうすると働けないからまた組に戻る。服役して、刑期を終えて出てきて、真人間になります、と言って、本当にそういう気持ちの人がいるんだけれども、就職できないんです。

佐々木

難しいですよね。民間で難しいなら、政府が雇用するシステムとか。自衛隊に入っていただくとか。

金重

なるほど。ただ、それは極端な話でしょうが、いずれにしても反社会的勢力をなくしていくためには、民間のレベルでも、公的機関においても努力していかなければいけない、ということだと思います。反社会的勢力に対して本当に困っておられる民間企業の人たちがいるわけです。脅されたり、だまされたりしながらですね。

佐々木

そういう方は、金重さんのところにご相談に行けば助けて下さる。

金重

お知恵を授けることはできますし、最終的には警察にきちんとご相談いただくようにご指導します。

佐々木

わかりました。今日は色々と貴重なお話を有難うございました。企業人も一般の生活者も、すこし緊張感を持ったのではないかと思います。どうぞお体大切にされてご活躍ください。有難うございました。


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