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会議番号:3066 開催期間 2010年11月29日- 01月15日
皆さんの8割が番号導入に賛成とは、驚きました。2005年の時は反対が多数でした。今回番号制度の議論に対して、これまでとは異なる見解を持つようになった原因としては、ネット社会が進展し、番号での管理が当たり前という社会になっており、行政も税金の無駄遣いを防ぐために番号を活用したほうがよい、という人が増えた背景があるのでしょう。 現に、シンガポール在住のakko1226さんから、「国民の番号制度導入に賛成です。シンガポールはID番号があり(国民と永住者)、そのID番号とパスワードで政府が管理しているサイトにログインすると、毎月自分のお給料から天引きされている金額と会社から払われている金額のバランスをみることができます。確実に自分の口座として中身が見られるので、便利です。」という意見が寄せられています。 他方で、プライバシーの問題や管理国家への反発から、反対の意見も寄せられています。また、新たな番号を作るのは無駄、住民基本台帳を使ってはどうかという意見もありました。この点は私も同感です。 さて、プライバシーの問題は、どう考えたらよいでしょうか。 ITの成果を行政(といっても、まず適正な所得の捕捉と社会保障との連携)に使うことは、時代の流れでは無いでしょうか。その上で、生じるプライバシーの問題に対して、きちんとするにはどうすればよいのか、そういうアプローチ・発想の転換が必要ではないでしょうか。 プライバシーの問題を考える上でのポイントは2つです。一つは、プライバシーを保護する法律を定めて、われわれの権利を明確にするとともに、侵害に対して、法律的な保護をかけることです。もう一つは、民間や行政が、われわれの番号を不正利用することを監視する機関(政府から独立した第3者機関)を作り、不正を監視すること、この2つがポイントでしょう。 それでも不十分だという意見は十分予想されます。しかし、先進諸国で番号を導入して行政の効率化を進めていない国は、いまや日本だけといってもよいでしょう。 プライバシーのアレルギーを解くためにも、政府はもっと具体的に議論を進めることが必要ではないでしょうか。あなたは、プライバシーの問題に対して、政府にどのようなことを議論してほしいと思いますか?どのような対策を進めてほしいと思いますか?また、上記2つのポイントについては、皆さん、どう思われますか?
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