働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3084 開催期間 2011年03月14日- 03月21日
震災後の様々な報道に触れながら、命の尊さ・儚さ、自然の力の脅威、そして人間自らが作り出したものがそのコントロールを失ったときの恐怖など多くの複雑な思いを日々感じています。 このようななか、被災地や海外からも投稿をいただきありがとうございます。 余震も多いため、ユズコさんのように「地震酔い」といわれる地震でもないのに揺れているようなめまい感やふらつき感を感じる、という症状に悩まれている方も多いようです。私自身も外来でそのような訴えを多く伺うようになりました。まずは、原因となる疾患がないことを確認して、なるべくストレスを避け、いつも通りの生活をするようにアドバイスをしています。 今回は、健康に関する不安感を解消するためにはどうのようにしたらよいか、伺いました。地球交響曲さん、ゆうあんどみいこさんからは、「とにかく身体を動かすこと」というアドバイスをいただきました。ゆあんどみいこさんがウォーキングをすることで、気分が爽快になることを実感した、というように、特に有酸素運動には、運動による血液循環の改善や体力の増強など身体的効果だけでなく、考え方をポジティブにするというメンタル面での効果も証明されています。 ベトナムのmarco302さんからは「怒らない、泣く、笑う」を実践してストレスフリーの生活を、というアドバイスをいただきました。特に「笑うこと」「笑顔でいること」の効用は、免疫力を上げる・血行を促進する・血糖値を下げる・ストレスを軽減するなど科学的にも証明されています。このような時期であるからこそ、笑顔を心がけたいものです。 8割の方が感じている健康に対する不安感。ただ漠然と健康に関する不安感を持ち続けること、それ自体が健康によい影響を与えない状況となってしまいます。今回みなさんからアドバイスをいただいたように、基本的な生活習慣(運動をする・バランス食生活を心がけるなど)の実践とともに、必要に応じては、周囲の方や医師に相談をして、少しでも不安感を軽減できるよう行動をしていただきたいです。 また、きちんと定期的に健診も受け、客観的なご自分の身体的データを得ることで改善すべきところは改善し、自信を持てるところは自信を持って生活をしていただきたいと思います。 いまだかつて経験したことのない大きな震災のあとで、多くの方が不安感を持つことは当然の心理的反応でもあると思います。しかし、ぜひ命がある有難さ、普通に生活できることの幸せなど普段当たり前過ぎて忘れかけていた感謝の気持ちを持ってもう一度自分自身を見つめていただきたいです。 どのような状況にあっても、小さな感謝を忘れない心は心の安らぎや幸せにつながることを私は多くの患者さんに教えられました。それぞれおかれている状況は違うと思いますが、それぞれの立場で自分にできることを行いながら、一日も早い震災からの復旧を願いたいと思います。
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