働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3087 開催期間 2011年03月28日- 04月04日
東日本大震災では、避難所に物資が届かない、医師や看護師が来ない、といった状況の下で、避難所は極めて過酷な状況におかれています。その中での救いは、被災者相互が支え合う関係をつくって、避難所を少しでも快適な環境にしようと、頑張っていることです。人々の温かい絆が、過酷な環境を和らげるうえで、大きな役割を果たしています。 この反対に、空間や設備がいくら立派であっても、そこを運営する態勢や人のつながりが欠けていると、心が安らぐ場にはなりません。運営が悪いと、ケンカが絶えない避難所、ゴミが散乱する避難所になってしまいます。避難所は、一つのコミュニティ社会です。様々な人が、共同生活を営む場所です。互いを尊重しながら迷惑をかけないように、最低限のルールを守っていかなければなりません。 そこでまずは、規律や規範といったルール作りが欠かせません。このルールでは、リズムのある生活を保持するため、1日の生活時間割を決める必要があります。体操の時間のご提案、いいですね。避難所では、不活発病で亡くなる人が多いだけに、体操は欠かせません。足湯の時間やおしゃべりの時間などもあれば、いいですね。 コミュニティのようなものということでは、多くの人からご提案いただいたように、運営のためのチームをいかに作るかも、大きな課題です。ここでは、リーダーシップとパートナーシップが欠かせません。コーディネーターが必要というのは、その通りです。多様な人をつなぐということが、欠かせないからです。 避難所の運営は、地域の代表、行政の職員、学校の先生、ボランティアなどの協働作業です。役割分担や運営連携などをチーム構成とともに決めておくことも大切です。子ども代表の参加があってもいいですね。この中では、地域の代表が運営の中心になること、学校の先生に過度の負担をかけないこと、キーポイントです。 さて、今回の避難所で問題になったことへの解決策も、たくさんいただきました。避難所にいる人だけでなく、避難所に来ていない人のことも考えるという、ご意見に大賛成です。避難所は、被災地域全体のオアシスであってほしいと、思います。 この1週間、貴重なご意見ありがとうございました。今、私は、大学の学生たちと、被災地に向かうバスの中にいます。明日は、石巻の避難所でボランティア活動をする予定です。皆さんのご提案を生かせるよう、頑張ってきます。
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