働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3092 開催期間 2011年04月25日- 05月02日
皆さん、こんにちは。日経の関口です。早速、たくさんのご意見をありがとうございます。「情報の片付けを上手にできていない」という方が84%もいらっしゃいましたね。私自身もいまだにちゃんと片付けられていないと思っていますので、これは「もっと上手に片付けたい」という皆さんの気持ちの表れではないかと思います。 さて、片付けのコツというと、「断捨離(だんしゃり)」という言葉を聞かれた方が多いと思います。金沢市に住む、やましたひでこさんという主婦の方が提唱し、ブログで広がった片付けのコツです。ヨガにある「断業」「捨行」「離行」という考え方をベースにしたもので、不要なモノを断ち、捨てることで、モノへの執着から離れ、快適な生活ができるようになるという整理の方法です。本が話題となり、NHKの「クローズアップ現代」でも紹介されました。 情報の片付けも、まったく同じことがいえるかと思います。すなわち要らない情報ははじめから溜め込まない、要らないと思った情報はすぐに捨てる、そして自分には情報が足りないかもしれないという妄想をやめることです。沖縄県の昇龍さんが「次から次へと新しい情報が入ってくるので、結局、溜まる一方」だとおっしゃっていますが、「また使うかもしれない」と思い、情報を捨てられないでいる方も多いのではないでしょうか。 その意味では「断捨離」はとても重要だと思いますが、私自身はもっと平易な言葉で、情報の「整理」「整頓」「メンテナンス」が大事だと思っています。整理・整頓はよく工場などでいわれることですが、整理とは並べ直すという意味ではなく、要らないものは捨てるという意味です。整頓はもとにあった場所に戻しておくという意味。つまり部品や道具など、要らないものは捨て、必要なものはもとにあった場所に戻しておくことで、作業をスムーズに進められるというわけです。神奈川県のayaPaさんが「情報が分散して、一元化できないのが悩み」だとおっしゃっていますが、それは決めた場所に情報をきちんと置いておかないからだと思われます。 3つめの「メンテナンス」は、道具や機械などはすぐ使えるように普段から手入れをしておくという意味です。私は情報についても日頃から、整理、整頓、メンテナンスが重要だと思っています。つまり、要らない情報は捨て、使う情報は決まった場所に置いておき、さらにその情報をいつでも使えるよう内容についてもアップデートしておくことが大事です。特に名刺など顧客情報などはたえず変化していくわけですので、古い情報をそのままにしておいては、かえって混乱の原因にもなりかねません。 では、どういう情報を捨てたらいいか、ということですが、大切なのはその捨て方だと思います。少し長くなりましたので、今回は基本的に考え方にとどめ、次回、その実践方法をご紹介したいと思います。 それでは本日の皆さんへの質問ですが、皆さんは情報を片付ける際、どんなことに留意して片付けていますか。皆さん自身の片付けのコツをご披露いただければ幸いです。 それから前回もご紹介しましたが、「ラジオNIIKEI」の朝のビジネスパーソン向け番組「アサカツ!!」(7:35-8:00放送)で、毎週木曜日に情報の収集方法や整理整頓の方法について私が話していますので、合わせてお聴きいただければ幸いです。インターネットのサイトからもダウンロードできます。それでは本日もたくさんのご投稿をお待ちしていますね。
※関口さんの最近のご著書: 『情報探索術 』(日経文庫)
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