イー・ウーマン（ewoman）

高い方だと思います（ニューヨーク・東京都・37）

倫理観は高い方だと思います。誰も見てなくても、誰にもばれないような状況でも、職場の経費を無駄にしたり、自分が得するようにと考えての仕事ではなく、その仕事がよりよいものかどうかを考えて仕事をしてます。 前職場で、同僚が手当を多くもらうために虚偽の申請をしたり、上司の休暇中を狙って一人で経費決裁を行っていることや、それを告発してもまったく動かなかった上司および内部監査チームの体たらくを見て、退職をしたほどです。

そもそも倫理ってなんだろう？（黄色い指輪・千葉県・37）

常日頃、倫理観を持って仕事だけではなく人生を送っていきたいと思っていますし、それが精神的に一番楽だと感じています。しかし、利益を追求する企業での仕事となると、時と場合によって私の倫理観では納得がいかないことを求められたり、せざるを得ないこともあります。そういうときの葛藤とどう付き合えばいいのかはまだわかりません。また、私にとって「倫理に反する」と思えることでも、資本主義社会の中の企業にとっては、それが倫理的なのかもしれません。

それこそ企業文化（レスペクト・神奈川県・46）

倫理観は個人で異なるもの、という意識がありますが、企業の場合は、その文化によって社員が同じ基準の倫理観をもち、お互いを尊重する姿勢で接することができてほしい、と願っています。幸い、私が勤めている企業は行動規範等がしっかりと記述され、社員の言動はその行動規範を元にわが社の倫理観として上下関係に関係なく公平に扱われるようになっています。その原理が社外とのやり取りに高い倫理観をもたらすのだ、と企業自体が強く信じており、社員としてはとても感銘を受けます。

最後の瞬間まで（ぱーと救急医・千葉県・38）

救急医療の現場では、一瞬の判断の遅れが命取りになります。その瞬間に最善だと思って選択した治療法でも、結果として命を救えないこともあります。力を尽くしても、この患者さんを助けられない、という瞬間も確かにあります。私は、家族と過ごす最後の時間の前に、患者さんの顔をきれいにします。私の祖母は、交通事故で亡くなりました。ひどい顔でね。今でも優しかった祖母の顔を思い出すのが難しい。私の患者さんの家族には、そういう思いをして欲しくない。それが私の倫理観です。

当たり前の事を当たり前に（Tosuku・東京都・51）

タイトル通りです。依頼された仕事を真面目に期日を守って行う。相手には誠実に対応する。疑問があれば問合せる。問題は大抵私の場合は起こりませんが、起こった場合は出来るだけ相手に会い直接話を聞く。こちらに非があればお詫びし改善策を講じる。同僚の相談にも乗る、アドバイスもする。それ位です。特別な事はありません。

行動基準（パレアナ・52）

震災から3カ月。私の家族も被災しました。振り返ると、日本・世界・環境・人の絆などについて、今までになく深く考えていたことに気付きました。多くの情報を整理して、主体的な自分の行動に結びつけることに、疲労感を感じた時期もありますが、そういう環境に身を置くことで、会社の問題点とその解決方法がわかったことなど、意外な展開もありました。社内の倫理観は低いけれど、それに流されることなく、「人としてどうか？」を基準にしたいと考え、行動しています。

狂ってきました（るんちん・東京都・38）

自分の倫理観と会社の倫理観が大きくずれており、人とともに目的を達成する組織としては共感できないことが多いです。それでも組織人である以上、会社の倫理観にあわせる必要があり、自分の倫理観がおかしいのかと悩む毎日。そんな中に身をおいていると人として何が正しいことなのか、人の道から外れることとは何か、狂ってきています。なのでNOにつけました。

したくても出来ない（白百合・45）

『倫理高く働く』理想で、是非そうしたいとは思っているしそうしてきました。誠実に助け合いながら働く事の素晴らしさを私は知っています。しかし、残念ながら裏切りや足の引っ張りあいで退社。2か月前から派遣されている会社では全く倫理観が見えてきません。皆バラバラ。こんな中でも倫理的な人を見つけて助け合っていますが少数派で肩身が狭い。引っ越しの為、しかたなく期限付きで働いていますが……。法律や決まりごとよりも、思いやりや親切や労わりなど、お互い気持ち良く働くことが一番だと思う。

たくさんの投稿有難うございます。Yesが87％とは！イー・ウーマンらしい投票結果ですね。

「倫理」を自分に問うという難題にもかかわらず、皆さんそれぞれに貴重なご意見をいただき、今後の展開にワクワクしています。

Yes/ No、両方の方が指摘されているように、個人として高い倫理観を持っていても、企業倫理が正しく確立されていなければ、結果として「組織の常識」につぶされてしまうというのは、多くの企業人が抱えている葛藤かもしれませんね。

高い倫理観を持っている人ほど、組織の「おかしい」に気付くことができるので、黄色い指輪さんや、るんちんさんのように、「納得がいかない」「共感できない」と感じることは健全な組織のためにとても大切なことです。

多くの企業では、ヘルプラインなどの社員相談窓口を設けていますが、皆さんの声は経営陣に届いているのでしょうか？

I Statementで、「おかしい」ことを「おかしい」と伝えることは難しいですか？

健全な組織というのは、まさにレスペクトさんがおっしゃるように、行動規範が明確に示され、企業倫理が企業文化として根付いていること。

そして、社員一人ひとりが、ニューヨークさんのように「その仕事がよりよいものかどうか考え」、Tosukuさんのように「当たり前のことを当たり前に」実践できている企業だと思います。

個人の倫理、企業の倫理、そして、自分に何ができると思いますか？
引き続きさまざまなご意見をお待ちしています。

★6月21日（火）、村松議長が火曜ランチ講座に登場！
企業で働く人がどのような倫理観を持つべきか、社会に対して出来ることは何か、一緒に考えてみませんか。

• 2011.06.08
• 村松邦子 株式会社ウェルネス・システム研究所　代表取締役、公益社団法人　日本プロサッカーリーグ（Jリーグ）参与、NPO法人GEWEL（ジュエル）代表理事