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会議番号:3104 開催期間 2011年07月11日- 07月18日
皆様初めまして、この3月までスターバックスコーヒージャパンでCEOをしていました岩田松雄です。よろしくお願いします。 今日皆様にお聞きしたいことは「あなたの会社、世の中をよくしていますか? 」です。それぞれの会社には、その会社の存在理由、ミッションがあります。 例えば ・ザ・ボディショップでは、「私たちの存在理由、それは社会と環境の変革を追求し、事業を行うこと」 ・スターバックスでは、「人々の心を豊かで活力のあるものにするために─ 一人のお客様、一杯のコーヒー、そしてひとつのコミュニティから」 私は、企業は何のために存在するのか?という疑問をずっと持っていました。ビジネススクールでは、企業は株主のためにあり、株主価値を高めるのが経営者の責務であると教えられました。一方、日本の経営学者は、企業は従業員のためにある。あるいはお客様のためにある。と言っています。でもずっとしっくりしませんでした。 数年前に、突然天の啓示がありました。「企業は世の中をよくするためにある(存在する)のだ!」と。この考えがすーとお腹の中に落ちて、今までのモヤモヤが吹っ飛びました。企業は何らかの存在理由があり、それは世の中を良くしていくためにあるべきである。株主や経営者や従業員の為だけにあるのではない。事業を通じて、社会に何らかの貢献をするために企業は存在すると。 スターバックスのお店でのホスピタリティの高さは、「人々の心を豊かで活力のあるものにするために」という高いミッションを常に考えているから出来ることです。ただコーヒーを売って売上を上げることを考えていては、あのようなレベルの高い接客はできません。 ただ、ザ・ボディショップの創業者であるアニータ・ロディックも、スターバックスの創業者であるハワード・シュルツも、初めから高邁な理念を持ってビジネスを始めたのではありません。アニータは夫が留守の間二人の子どもを養うため、ハワードはイタリアのエスプレッソバーに魅せられて事業をスタートしました。 私は、企業の成長と共にそうしたミッションや人が育っていくと考えています。 それでは、あなたにお聞きします。あなたの会社、世の中をよくしていますか?「YES」という方、あまりそうは思えない「NO」の方ともに、会社で体験していることや考えていること、さまざまなエピソードなども教えてください。
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