イー・ウーマン（ewoman）

素人には無理（みぽみぽこ・宮城県・40）

被災地で歯がゆい思いをしているので「民主党に入れた人たち責任とってよ」と思います。私は入れませんでした。無駄が多くても非合理的でも何もしないよりはずっとまし。冷静に考えれば彼らのマニフェストは何1つ実現できないのは分かったはず。自民党を支えてきた地方の人達の思考回路が変わってないのだから、民主党がいくら立派なことを言っても実現しないのだと思います。

自民党に戻るのは大反対です！（びっきー・茨城県・41）

今、確かに民主党の支持率は下がっています。私も支持するかどうかというと、Yesと言えません。でも、自民党に戻すのは大反対です。問題の原発も含め、世の中の甘い汁を一部の人間で独占する仕組みを作ったのは自民党だと思うからです。今戻ったら、マスコミから流される情報以外は更に隠ぺいされ、国民が本当の事を知る手段も取り上げられるのではないか、という不安があります。民主党も自民党も、自己保身ではなく、国民を大事にする政策をお願いしたい。

政界再編成を望む（Pururu・東京都・50）

自分たちが選んだ党首を支えるどころか、やめさせようとしている民主党には落胆しましたが、かき回すだけの自民党にも呆れました。両党とも中心の議員が2世3世で、市民の感覚からかけ離れ、利権にがんじがらめ。何十年も続いた一党体制が崩れたのですから、混乱はあって当然と考えたほうが良いのでしょうか。政界再編成、新しい政治家の出現を望みます。

いいわけない！（ハルヒ・千葉県・34）

この世界史上最悪の事態を引き起こしたのは自民党だということを、彼らの政策が原発を作ったことを忘れちゃいけない。この事態を乗り越えられる政権などないと思う。今、自民党だったら絶対に『浜岡を停止せよ』などと言える首相は出なかったのは明白です。そして、菅さんがヤメた途端、『浜岡を再び！』となる。そんなことになったら、世界の恥。未来への恥。今後どの時代からも、どの地域からも後ろ指さされる世代に私はなりたくない。

真の課題をみてほしい（ぴょこん・神奈川県・39）

自民党が政権奪回して、国の状況が良くなるのか？民主党では？他の党では？と考えると、私は全体的にビジョンが見えてこないので、どこでも一緒なのではないかと思っています。真剣に話し合う必要のある課題は山積しているのに、「○○はこう言った」と足の引っ張り合い。政治家は、本当に国を良くしたいのでしょうか？　経済的な復興よりも、経済を支える国民への支援に尽力すれば、「大変だけど日本にいて良かった」と思えると思うのです。

現実をみつめて（留加・宮城県・47）

未曾有の大震災、私達被災者は復興に向けて前に進んでいます。でも、いくら私達が前に進みたくとも、どうにも出来ないことがたくさんあるのです。法律の改正が必要だとか、国会での承認が必要だとか。そのような時に、国会内では政権や総理の退陣の話題ばかり。仮に政権交代したとして、自民党になったら何か変わるのでしょうか？　原発は収束するのですか？　誰が総理になっても、政権がどの党になっても同じだと思います。そんな暇があるのなら、復興への議論をしっかりして欲しいと思います。

原発の推進、これだけで十分（しど・大阪府・44）

民主党が政権の座につけたのは民主党が一番良かったからではなく、自民党じゃなかったからに過ぎません。ここをこの両党には勘違いしないでいただきたい。私が自民党政権には絶対に戻らないでほしい最大の理由は、「この期に及んで原発を推進していること」。このような安全技術が確立されていない、極めて危険な発展途上の技術を、地震大国日本でまだ継続・増設していこうという利権絡みの政策には到底賛同できるものではありません。

自民党にはあるのは負の実績（ぱせ・千葉県・41）

そもそも歴史を紐解けば、東電とつるんで日本に原発をボコボコ作ったのは自民党。制度腐敗も政府の大借金も、作ったのは自民党時代。いまさら信用できるものではない。今の原発事故の収束、大震災の復興をうまく指揮できる首相候補の人材などいないのは自民党末期をみれば明らか。（あえて首相をやらせてみたいというなら河野太郎氏くらいか。だからと言って自民党に任せたいわけではない。）

夫婦別姓選択制なども考えると（tarbagan・東京都・37）

震災対応が後手後手、特に子どもたちの健康を本当に考えているのか？という面では、現政権に不満はあります。しかし、自民党が政権にいた場合には、官僚とツーカーで迅速な対応はできたけれど、重大な情報をその分うまく隠したかもしれません。私は菅首相の浜岡原発停止要請を高く評価していますが、自民党ならまずできなかったでしょう。政権交代にそもそも期待したのは夫婦別姓選択制を希望しているから。この理由があるからこそ、自民に戻ってほしいとは思いません。

首相個人でなくシステムの問題（シルバ・神奈川県・39）

自民党は国策として原発を推進してきた党ですので、自民に戻ったら原発ありきのエネルギー政策がこれまで通り続くと懸念されるので、自民党政権に戻るのは反対です。こと原発に関して言えば、脱原発を推進するには菅さんの「KY具合」がむしろ必要と考えます。しがらみのある人(党)にはできないのでは。官僚が動きやすいから自民がいいというのは、目的と手段を取り違えていると思います。

圧倒的に自民党に戻るのは嫌だと思っている方が多いようですね。2009年の総選挙で民主党に政治を変えてほしいと思った多くの人たち。私のその一人でした。それは自民党そのものが、積年の制度疲労をまったく乗り越えられそうになかったからです。民主党への風が吹いたというよりも、自民党への逆風が吹いた結果、地滑り的に民主党が勝利したわけです。

しかし民主党はあまりにも未熟でした。政治主導といっていわゆる政務三役が計算機を片手に予算をつくっている様は、ある意味滑稽でもありました。自民党時代は官僚組織と長年の馴れ合いでやってきたために、それなりに国は動いていました。民主党は官僚を信用しないという態度を取ったために、自分たちが動かす羽目に陥り、その結果、国という大きな組織が機能不全になってしまったのだと思います。

ここまで壊れてしまったのですから、ここに自民党が戻ってきても官僚組織が十分に動くとは思えません。自民党政権が何年持つかわからないのですから、自民党にすり寄るのは「危険」でもあります。そうすると必要なことは、やはり政治の原点に戻って、国の将来ビジョンを訴える政党に変わっていくことだと思います。もう自民党や民主党が二大政党になるという幻想は捨てて、何かの対立軸に基づいて、来年にでも総選挙を行うしかないのではないかと思います。

さて皆さんにお尋ねします。菅首相の次のリーダーとして思い浮かぶ人があったら挙げてください。もちろん菅首相の続投を期待するのも結構です。いろいろな評価軸があると思いますが、その人を支持する理由は何でしょう。実績？　人柄？　新鮮？　支持できる人が誰もいないと感じる方は、今の人たちに何が足りないと思うのか、代表的な例を挙げて説明していただけると助かります。

• 2011.07.27
• 藤田正美 フリージャーナリスト、『ニューズウィーク日本版』元編集主幹