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会議番号:3109 開催期間 2011年08月15日- 08月22日
「キレる」という言葉は、しばしば耳にしますが、俗語で明確な定義はありません。ここでは、その概念を「昂ぶった怒りの感情が、我慢の限界を超えて理性的な対応が出来なくなる」ということにしておきましょう。 幼児期は“きくー”さんのご指摘のとおり、社会性の発達が未熟なため理性的な対応が出来ないのは当然であり、「子どもがキレるという認識はない」のはもっともなことです。しかしながら、最近小さな子どもでも、まさに「キレる」と表現出来る状況もありそうです。それは、(1)子どもの、物を投げる・咬む・引っ掻く、などの行動が十分に大人を負傷させる危険性があり、(2)保護者も、時には恐怖を感じるなど対応が出来ていない、状態です。その背景を考えてみましょう。 デパートのエレベーターの中でのことです。ベビーカーに乗った1歳くらいの子どもが、大声を上げはじめました。母親が、「静かにして」と言ったのですが、さらに大声を上げたため、手でその子の口を押さえたところ、手に噛みついてしまいました。おそらく長時間ベビーカーに乗せられたうえ、視界に入るのは大人の足ばかりの狭い空間に詰め込まれたことが我慢出来なかったのでしょう。ベビーカーから降ろして抱っこし、あやすことが最善の方法と思います。 外出をするとスキンシップをとることは、なかなか困難ではありますが、そのような光景を当然と受け取れるような周囲の理解も必要ですね。またベビーカーの使用は最小限にしたいものです。 “ゆめほ”さんのご意見にもありますが、キレるのはやはりその子なりの心のサインです。力で押さえつけたり無視する行動は、その場では有効かもしれませんが、同じような状況に遭遇するとより激しくキレることになるでしょう。スキンシップや実体験の少なさが関係しているように思わざるを得ません。親が、周囲の大人に気を使い、さらに無意識に自分たちの行動を優先することは、子どもたちに「あれもダメ、これもダメ」「このようにしなさい」というメッセージを送り続けているのではないでしょうか。子どもの視点で、スキンシップや実体験を充実させることを考えてみましょう。 さて、本日は、理性的な対応が出来るようになる就学以降の子どもがキレる、ということについてご意見をうかがいたいと思います。ご意見をお待ちしています。
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