イー・ウーマン（ewoman）

各人に合った教育を（ｔａｍａｍａｙａ・神奈川県・42）

基本的な伝達事項が伝わる、最低限必要な物が与えられる、質問に対する真摯な答えがある事が私が考える基本的な職場での権利です。そこからは、自助努力で仕事を発展させて行くものだと思います。ただ仕事ができる、できないという意味での差別的な部分は、仕方の無いもののように感じてきましたが、各人に合った教育もできれば、その企業は発展していくではないでしょうか。

概ね良好（真打ち・栃木県・42）

不具合を感じたことがないという理由で、そう判断した。組織＝職場という印象が強いが、自分が登録している会など多人数の中に身を置く環境の"総称"として、改めて組織の意味を問う機会となった。特に、職場での人権擁護は雇用制度のあり方と並行して議論される事が多いが、不況下であっても、"話し合い"や"納得"の有無などで人権に対する感じ方は大きく変わるものだと思う。

企業はあくまで利益追求のみ（asuka0921・東京都・38）

私のいる企業では人権など全く考えていないし、一部上場企業として訴えられないギリギリでいかに安く効率よく従業員を使うか、それだけが命題であり会社の本音だと、私には思える。子育てしながら時給の正社員として働いているが、年末年始に子どもを実家に預けて働けるのかという労務からの圧力に、対応を迫られている。小売業とは言え、ここに人権を言いだすことすら馬鹿馬鹿しくなる。人権と企業活動が本当に共存するとすれば、法律で企業への規制を強めるしかないと思う。

管理職の低い人権意識（kitazakura・北海道・47）

今年の4月に人事異動で、職場が変わりました。今の職場では、年休申請のたびに「どこに出かけるの？」と管理職が探りを入れてきます。職場にはなるべく迷惑をかけないよう工夫しながら、母の遠距離介護をしているつもりですが、他の用事で年休を使う時もあります。ですから「用事があってスミマセン」と仕方なく答えていまがす。組織のもっと上部からは「年休行使促進を」という取り組みがおりてきますが、現場は全く逆行しています。人権が守られてない感が強いです。

零細事業の社員に人権はあるか（mumu・東京都・46）

うちは、いわゆる「士」業の零細事業ですが、トップの従業員に対する人権への配慮がありません。休日や残業で身体を壊しても、ほかに代わりはいくらでもいるからという感じです。人数が少ないから、人権や他人に対する配慮がないと間にクッションがないから職場がぎすぎすしてしまいます。声を上げる＝反抗者＝クビということになるし。小さい企業での従業員の権利はどのように守ればよいのでしょうか。

旧態依然の企業です。（marco302・海外・その他・40）

一見、女性は男性同様に働ける状況を作っているよう思える現職場ですが、最近こんなことがありました。ある会議で「女性社員のモチベーションを上げるにはどうしたらよいか」ということが議題になりました。ところが、一方で「女性社員は家庭を真守ることが一番の仕事だから。」という意見が。今時こんな男性優位的な企業があるのかと愕然としました。思わず、「会社としては女性をどのようなスタンスで働いてもらいたいのですか。」と問いていました。でもなぜか、海外出向の私だけは例外です。

グレーゾーン（KITTY719・京都府・42）

どちらかといえば黒、のグレーゾーンな状態は特に職場では多いのではないでしょうか。自分だけでなく周りの人を含めて、「それはセクハラ・パワハラ・モラハラではないの？」と感じることはよくあることだと思います。

日本は生きにくい（ぴょこん・神奈川県・39）

常々、思っていること。私は日本人の父と北欧人の母の子です。日本の中では、ジロジロ見られます。40近くになってもです。今年の初めに仕事でイギリスへ行きました。全く私のことを見ない！！！初めての体験で、とても嬉しく、開放された気持ちがしました。日本は異質なものを区別するしか、自分たちを守れなかったのでしょう。でも、「生きにくい」と感じるということは、人権を大切にされてないんだなと思います。

難しいテーマにも関わらず、たくさんの投稿をありがとうございます。
「人権が守られていない」と感じている方が、40％！　「女性」「人種」「ハラスメント」「労働基本権」など様々な問題が寄せられました。

一方、tamamayaさんのように、「基本的」な職場環境で「人権が守られている」と感じている方。また「"話し合い"や"納得"の有無などで人権に対する感じ方は大きく変わる」というのも真打ちさんのご指摘のとおりだと思います。

組織で守られなければならない「人権」とはどのようなことでしょうか？
・世界人権宣言や憲法で規定された基本的人権
・労働基準法、改正男女雇用機会均等法など、関係法令にもとづいた労働協約や就業規則で守られている労働者としての権利
・そして、法令遵守を上回る企業倫理の実践により、一人ひとりが安心して能力が発揮できること

具体的には、
・男女ともに
・年齢を越えて
・ノーマライゼーション社会をめざして
・外国人とともに
・雇用形態にとらわれずに　（財団法人人権教育啓発推進センター資料より）
働きやすい職場環境を築くことが課題として取り上げられています。

これらのことを踏まえて、あなたは安心して働いていますか？
能力を発揮するための障壁になっていることがありますか？

より議論を深めていけることを楽しみにしています。

• 2011.12.07
• 村松邦子 株式会社ウェルネス・システム研究所　代表取締役、公益社団法人　日本プロサッカーリーグ（Jリーグ）参与、NPO法人GEWEL（ジュエル）代表理事