イー・ウーマン（ewoman）

そこにある、ことに安心できる（ルウ・静岡県・38）

いつも目にしていなければいけないものではありませんが、神社仏閣で感じる気を神々しく感じますし、身内に何かあれば必ず参拝させて頂いています。また初詣には必ず伺い一年の家族の無事をお願いすることが習慣になっています。特定の宗教を信仰していませんが、お寺や神社の存在は心の拠り所になっていると思います。

道徳感と感謝の気持ち（abebe・38）

私にとって寺・神社の存在は必要です。道徳感と感謝の気持ちがもてるから必要だと思います。幼い頃より家に仏壇があり、お墓やお寺にお参りしてました。お寺の住職の法話、親が先祖さんに対する気持ち等、折に触れてました。自分はご先祖様いたから今ここにあるという命に対する感謝や、誰も見てなくてもお天道様はみているという道徳感を教えて頂いたような気がします。

自分の気持ちを整えるため（ピッキー・神奈川県・38）

お寺さんに行ったり、神社に行って、手を合わせながら最近の近況報告をするようにしています。そうすると、不思議と自分の気持ちが整理され落ち着きます。一種の瞑想状態のような気もします。神社仏閣は、ずっと大切にしていきたい場所です。

背筋が伸びる感じが好き（greececat・長野県・42）

神社や仏閣はもともと何かしらありがたいものがあるところ（巨木とか岩とか）なのだと思います。縮小されたとしてもそれらは守られ、残っています。そういう場所はやはり気持ちがいいものです。背筋を伸ばして歩きたくなります。その感じが好きです。

改めて考えてみました（ぺこりん・神奈川県・46）

ものごころついた時から、さまざまな行事など、季節の折々にお寺や神社に行っていました。きちんとした信徒というわけではありませんが、それが日常でした。人には人を超えた存在が必要だと思っているので、お寺や神社に足を運ぶ時には、そのような気持ちになっている時かもしれません。気持ちを新たにするとか、自分の気持ちを整理する、ただ何かを祈る、そんな場所であってほしいと思っています。

宗教的な意味合いは薄いです（isabel86・愛知県・46）

年始には必ず初詣に行きます。一年の初めに神社を訪れると、清々しい気分になります。それは物心つかないくらい小さいころからの習慣なので、宗教的な施設に行くというより、単に年中行事の一つかもしれません。でも、それであっても、そこに行けば気持が引き締まり、自分を顧みたりすることのできる特別な場所です。また、神社仏閣は歴史のあるところが多いので、古のひとに思いを馳せる場所でもあります。

ちょっと立ち止まる場所（ki-yo・福岡県・43）

神社、お寺は、この忙しい世の中の流れとは違う時間が流れているように感じます。確かに宗教性、信仰心といったこことは少し異なるかもしれませんが、神社やお寺に行くと普通に手を合わせるという行為は、日本人ならではの「どこにでも神様はいる」といった信仰心を表しているようにも感じます。私は、手を合わせて神様にお願い（感謝）する時間は、自分と向き合う時間でもあります。

歴史的建造物として（Ai・兵庫県・38）

無宗教なので、宗教的な意味での必要性は感じていませんが、日本の歴史・文化を理解する上でお寺や神社はとても大切な存在だと認識しています。歴史的建造物として、日本文化の伝承ツールとして、観光資源として、その存在の意味を未来を生きる子ども達に伝えて生きたいと思っています。

背中を押してもらいたい（ぴょこん・神奈川県・40）

迷いのある時にお寺に行くことが多いです。たぶん、自分の心の中に答えはあるのですが、確信がほしいというか、背中を押してもらいたい気持ちがあるのです。そして、最近は、天使のアドバイスが書いてあるカードを頼りにすることもあります。それも、背中を押してもらいたい気持ちの表れです。気が弱っているのかな……とも思いますが、割とお寺も神社も天使のカードも、他の人の意見よりいいのです。

心のよりどころかな（mumu・東京都・46）

お正月にはやはり神社にお参りに行く。また、神社や寺の敷地内の静寂に満ちた中で散策して自分を見つめ直したりする。仏像を拝んで神妙な気持ちになる。キリスト教やイスラム教の人たちのように定期的にきちんと礼拝するというのではないし、お寺や神社でお勤めをするというのでもないけど、何か超越したものを感じる。信仰というと怒られそうですが、広い意味では、超越した存在に対して畏敬の念を感じるという意味ではやはり信仰でしょうか？

雑念やストレスからの解放（いーちゃん・青森県・50）

神社もお寺も、そこにいるだけで気持ちが落ち着きます。 一瞬だけでもそんな気持ちになるだけで、とてもよい気分転換です。自宅新築のときも神棚を作ってもらいました。神様を一緒にいるだけで自分の暴走が防げているような気がします。苦しいときの神頼みをよくしていますが、ストレス解消になっているのかもしれません。

必要かそうでないかと言われると（koke・愛知県・45）

何かを信じる気持ちの有無は「ある」と答えますが、それが神社やお寺かというと、そうではないです。自分に問うて恥ずかしいと思うことはしたくない、その何かを信じていて、頑張ろうと誓うときは形の見えない何かに誓っています。それが神社やお寺ではないので、「NO」としました。とはいえ、神社やお寺を参拝するときには厳かな気持ちになりますし、お正月、七五三、お祭りなどの行事ごとに神社・お寺に足を運びますし、お墓参りもします。

 お寺や神社は生活の中に溶け込んでいることを実感されている人が多いようです。その場所が醸し出している何かがあるということになります。
 
「神社仏閣で感じる気を神々しく感じます」（ルウさん）、「もともと何かしらありがたいものがあるところ」（greececatさん）、あるいは「神社、お寺は、この忙しい世の中の流れとは違う時間が流れているように感じます」（ki-yoさん）といった言葉に、これらの場所がもつ雰囲気が表現されています。
 
お寺や神社は自然の中にたたずんでいる場合が多いですし、初詣やお祭りのときを除くと、比較的静寂なたたずまいのものが多いです。そうした場が存在することが、自分の生活の中においても必要と感じられる方が多いということになりそうです。
 
とはいえ、そこに信仰や宗教との接点を求めるといった気持ちが強いわけではなさそうです。「広い意味では、超越した存在に対して畏敬の念を感じるという意味ではやはり信仰でしょうか？」と、mumuさんは自問自答です。
 
それとともに見えてくるのが、お寺や神社にいる人が、回答にはあまり連想されていないということです。お寺には住職と呼ばれる人がいますし、神社には宮司と呼ばれる人がいます。そうした人々との語らいとか人間的な交流について触れている人がほとんどいません。Abebeさんが、「住職の法話」に一言触れているだけです。
 
お寺や神社の必要性を考えるとき、そこにいる人というのはあまり関係のないことでしょうか？　この点について、みなさんの考えを聞いてみたいと思います。
お寺や神社の必要性を考えるとき、そこにいる「人の要素」はどれくらいの重みをもつかです。

• 2012.02.01
• 井上順孝 國學院大學名誉教授