働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3150 開催期間 2012年02月27日- 03月05日
たくさんの投稿ありがとうございます。 約70%の方が友人など身近な方と婦人科検診についての情報交換を行っており、その情報交換もとてもポジティブな形で行われることがみなさんからの投稿から感じられました。 お母様が子宮がんを患ったakodechuさん、同級生が30歳で子宮がんのため子宮全摘出をしたというtorashiroさん、ご友人を乳がんで亡くされたnhatsueさんなど、身近に病気を経験された方がいらっしゃる方は、特にがん検診の重要性を身にしみて強く感じられています。そして、そのことをご自分だけに留めず、周囲の方にも語り、共有しているという状況は素晴らしいと思います。 私自身、予防医療に関わるものとして、日常診療や様々な場でがん検診の重要性を訴え続けていますが、一人の医師が直接語りかけられる範囲は限られます。投稿をくださった皆さんのように、女性一人ひとりが婦人科検診の重要性を自覚し、また周囲にも働きかけてくださることは婦人科医として本当にうれしく思います。 乳がんで亡くなられたnhatsueさんのご友人が病床で語られた「健診は毎年受けてよね。私は受けていなかったから。」という言葉、本当に重く心に響きます。そして、どれほどの後悔を感じられておられたことかと。 日本人女性が婦人科検診を受けない理由としては、忙しい・恥ずかしいなどの理由が常に上位にあげられます。しかし「検査はすぐに終わりますし、早期発見にこしたことはありません(akodechuさん)」し、何か病気があっても「自覚症状がないこともあり非常に怖い(mumuさん)」です。ぜひ「検診を受けておけばよかった」というような後悔がないように、婦人科検診を一年に一回の習慣としてください。 そして、身体の異常を感じたら、検診を待たずに、必ず早めに受診してください。sana5crescereさんのように、女性の場合、お子様の受験や家族の病気など家族を優先して、ご自分のことは後回しとしてしまうケースが非常に多いです。今、自分が通院などしている場合ではないと思っても、悪性のものであった場合は取り返しがつきません。ご自分だけのための命・身体だけでないこと、忙しいときこそ家族のためにも自分が健康であらねばならないと自覚してほしい、というのが私の願いです。 また、検診後の結果についても比較的情報交換がなされているようです。makkyo925さんやだんごままさんのように情報交換の仲間の中に医療関係者など正しい知識をお持ちの方がいらっしゃる場合は安心ですが、そうでない場合は、同じ結果や同じ病名などを告げられていても、個別に対応が異なる場合などもありますので、注意をしてください。 例えば、今回の投稿12人の中で4人の方が検診で診断を受けた子宮筋腫。子宮にできる良性のもので、30~50代の女性の4~5人に一人は持っていると言われています。しかし、その対処法・治療法は、大きさやできている場所、症状、年齢、これから妊娠の希望があるかどうか、などで異なりますので、きちんと主治医の先生とご自分のケースはどうなのかを相談してください。 検診の話題も含め身体のことになりますと、yuccilさんのご指摘のように「センシティブなところ」があるのも事実です。プライバシーにも配慮した情報交換が必要です。 では今回は、友人との情報交換のメリット、デメリットをみなさんの経験から教えてください。特に、ネガティブな情報で婦人科検診をためらってしまっている方、こんな情報を聞いたけれど本当かしら?などと疑問をお持ちの方からの投稿をお待ちしています。また、友人とは情報交換をしない方はどのような形で婦人科検診関わる情報を集めていらっしゃいますか? 今回の円卓会議も婦人科検診に関する一つの積極的な情報交換の場としていきたいと思います。
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