イー・ウーマン（ewoman）

河野太郎さんです（紅茶博士・東京都・44）

昨年の東日本大震災の対応の経緯を踏まえ、今までの問題点がどういうところにあるか、その上で日本国民としてどうすれば良いのかを発していただけていた政治家は、河野太郎さんだけだったと考えます。総理大臣という激務に耐えられるかという体力的な問題がございますが、他の国会議員の方と比較してもとてもレベルの高い発言をなさっていたと考えます。民間企業からですと、ユニクロの柳井さんも素晴らしいと思います。

櫻井よし子さん（marco302・海外・その他・40）

思想にかなり偏りがある方ですが、彼女の経験や経歴から、外交に強い国を作ってくれるのではないかと思います。今、日本国内の景気や震災からの復興も大きな問題ですが、それ以上に問題だと思うのは、日本のプレゼンス。中国・韓国に大きく差をつけられ、世界からみたら、今や日本はどうでもいい国になっているように思えます。女性首相を誕生させ、日本のプレゼンスをあげてもらいたいです。

林文子さんです。（まおにゃん・茨城県・49）

もう少し若ければ緒方貞子さんにもなっていただきたいのですが、私は林文子さんになっていただきたいです。林さんならば自分の損得抜きで、本当に世の中をよくしようとしてくれる気がします。政治家としては経験も少なく不安要素も多いかもしれませんが、上から目線ではなく、生活に根差した政治をしてくれそうな気がします。

可能性に1票！（アグネス・静岡県・44）

メディアの露出度でしか判断材料がありませんが、枝野氏の対応には総理の可能性を感じました。チャンスがあれば是非立っていただきたいと思います。

現総理、野田さん。（讃岐小町・香川県・53）

現総の野田さんを押します。時々、国会中継を聞きますが、誠実で沈着冷静。「自衛官の倅」ということで庶民の実情にも通じています。また、「政局より大局」の言葉通り、党利党略・私利私欲より将来の日本を見据え、孤軍奮闘しているように見えます。華やかさや、特別な言葉の力は感じませんが、感情的にならず、私心のない中庸の器の大きい方だと思います。変えなければいけないのは、我々の「だれかがどうにかしてくれる」という他人任せの姿勢だと、国民の一人として思います。

共産党の志位さん（asuka0921・東京都・38）

ロジックがしっかりしていて、これまでの発言や行動に、説得力がある。庶民の目線で政治をしてもらいたいので、共産党に一度任せてみたいと思うのは私だけでしょうか。自民も公明も民主もいまや同じ。寄せ集め集団です。かと言って、政党としてのきちんとした見解、指針がある組織でなければ、政治は動かせないと思うのです。だから、私は志位さんに総理大臣になってもらいたいです。橋本さんに対しカリスマを求める風潮は分かりますが、これまでの発言から彼が権力を持つことは危険と思います。

個人ではないのですが、（citizen・東京都・34）

優秀な企業経営者が総理になるような政界を望みます。もっと財界人が政界にはいると良いのですが、あまりそういう志の方がいらっしゃらないのはなぜなのでしょうか。ワタミの渡辺氏が、あまり注目されなかったのは残念でした。問題はありましたが、政界を目指した堀江氏の心意気は立派だったと思います。今からなら、例えば、日本マクドナルドの原田氏だったら、どんな政治をなさるだろうか、と興味があります。

英雄待望論の危険性（violet-m・神奈川県・40）

現在の日本の政党政治は破綻していると思うので、変える必要はあると思います。しかし英雄待望はポピュリズムの危険もあり、民衆の思考停止のきっかけにもなるのではないでしょうか。批判ばかりではなく有権者の当事者意識が一番大事だと思います。我慢強く民衆と一緒に国を作っていく人を望みます。

知らないから選べない（ぱーと救急医・千葉県・39）

例えば、医療の分野では、梅村参議院議員とはお話したこともあり、大変信頼できます。地元議員と言うことで中後衆議院議員が真摯な勉強家であることを知っています。確かに、テレビに映るような有名な議員さんもたくさんおられます。それぞれに、きっと良いところがあるから、国会議員を務めているのでしょう。その中に、国家運営を任せられる人がいるのかどうか、知らないから、選べません。知ろうという努力をしているつもりですが、足りないのかもしれません。

初心は忘れるもの？（nk513・東京都・45）

政治家を志した時はきっと純粋に日本をよくしたいと思っているのでしょうが、いざ代議士になると政党や政局、議席の事ばかりに躍起になり、挙句は官僚や経済界からの圧力に負け国民をおざなりにする、何の役にも立たない人に成り下がってしまうと感じます。何故なのでしょうか。結局は同じ轍を踏む、その繰り返しなので、目先の利益や権力に眼の眩まないニュータイプの政治家が現れない限り、誰がリーダーになっても同じだと思います。

政党の在り方に限界（mondek・神奈川県・37）

すでに現在の政党の在り方に限界が感じられ、おそらくそれは政治に携わっている方のほうが強く感じていることではないかと思います。既存の枠にとらわれることない舵取りができる人の登場を期待しています。もしかしたら、政界とは離れたところからの人材が望ましいのかもしれません。議論でご指摘されていたように、大阪の橋下市長が思い浮かびましたが、国政を任せると考えると、政策に極端な部分が感じられてしっくりこないのが正直なところです。

期待できる人がいない（みなみ・東京都・46）

ほんとうに人材不足だと思います。期待しても裏切られることの繰り返し。国民ではない誰かを見てる政治家ばかりでうんざりします。強いて言うならば、河野太郎さんが候補です。理由は、脱原発をうたっているから。日本のこのような状況で、再稼働に血眼になってる政治家には引退してほしいです。理想像としては、経団連や官僚のいいなりにならず、自らの信念を実現するリーダーシップを発揮できる人。形ばかりのマニフェストはいりません。

意外にも橋下さんの名前があがりませんね。世間の常識とは違うということなのか、それとも現在の橋下像はマスメディアがつくりあげた虚像ということなのでしょうか。 
 
それにしても讃岐小町さんの「変えなければいけないのは、我々の『だれかがどうにかしてくれる』という他人任せの姿勢だ」の言葉は重いですね。violet-mさんの「有権者の当事者意識が一番大事」というのも同じことを指摘されていると思います。 
 
リーダーがいかに大事であるか、私たち日本国民ほどそれを知っている国民はいないかもしれません。日本の存在感が薄れているのは、経済力が弱まっているからではなく、経済力に見合うリーダーに恵まれていないからだと思います。日本は高齢化社会へまっしぐらではあるけれども、GDPでは世界第3位、世界一の債権国だし、国民の金融資産は1500兆円もあるのです。 
 
なぜリーダーに恵まれないのか。そこが問題なのですが、ひとつの理由はまさに私たち自身にあると言ってもいいのかもしれません。さまざまな政治的な選択を本気でやってきたかを自問自答して、イエスと自信を持って答えられますか。僕自身、日本の将来像を考えて、候補者や政党を選んでいたか、内心忸怩たるものがあります。 
 
しかし日本の状況はいろいろな意味で切羽詰まっています。
さて皆さんにお尋ねします。リーダーになってほしい人を挙げた方は、その理由を少し書いていただきました。もう少し「資質」を議論してみたいと思います。総理になる人の最も大事な資質とは何でしょう？ 　難しいとは思いますが、一つだけあげてください。

• 2012.04.11
• 藤田正美 フリージャーナリスト、『ニューズウィーク日本版』元編集主幹