イー・ウーマン（ewoman）

関節を柔らかく（kitazakura・北海道・48）

加齢と共に関節が硬くなると、普段の生活でもけがが発生すると認識しています。特に足首関節が硬くなると歩行時につま先が上がらなくなるため転倒につながり、要注意と考えます。私の場合は全身の関節が他の人よりも硬めですが、足首を少しでも柔軟に保ちたいと、日常的にストレッチボードを使用しています。木製板の上につま先が高くなる姿勢で立つ仕組みになっている物です。ふくらはぎや腰の筋肉もストレッチされ、効果を感じています。

体力維持（くみboo・47）

40歳を過ぎて、体力の衰えを感じ始め、体力維持のためにいろいろ始めました。はじめは自転車でしたが、今はジョギングに筋トレ、規則正しい生活に食生活にも気を遣っています。完璧とはいきませんが、今のところ大きなけがもなく日々過ごせています。

足の運び（真打ち・栃木県・42）

徒歩通勤をして6年になるが、朝は特に足を意識して上げて進む。自分が思っているより、足が上がっていない場合がある為だ。何でも無い段差につまずく時は、高さがある場合に比べ油断している事が多い。転倒は、道の良し悪しや高低の有無だけではなく、足の運びに原因がある場合もあるようだ。

柔軟運動をしてから運動します（DiamondBar・東京都・43）

学生時代は必ず準備運動をしてから運動をしていたのに、社会人になってからはいきなり運動をすることが多くなってきていました。周りで怪我をした人が増えてきたように感じ、柔軟体操をしてから走りだしたり、ゆっくりと走ってから本格的に走ったりするようにしています。

このままではいけない（ambrosia・埼玉県・46）

私は、運動しなくなって十数年、次のような支障が出ています。（１）ヒールで歩いていて何も無いところでつまずいて転び、膝にひどい痣と傷をつくる。（２）机等いろいろなものに足や腰をぶつけて痣をつくる。（３）階段で、階段の高さと足を上げた高さが合わず、落ちそうになる。特に足や身体と物の距離感、機敏性が問題です。高齢者がつま先が上がらずに、何もないところで転ぶのに似ています。このままではいけないという危機感は持っています。

体操教室の先生の言葉（あきんぼ・東京都・45）

小学生の頃習っていた器械体操の先生は、子どもの頃にダンプカーにぶつかりそうになったけれど、前転で転がって逃げることができたから擦り傷で済んだと話してくれました。その話を聞いてから、ある程度の瞬発力と柔軟性だけは失わないようにしようと思っていますが、さすがにここ数年は1段抜かしで階段を上ってつまずき、バランスを崩すこともあり、無理しちゃいけないと思い始めてます。今は簡単なストレッチをしているだけですし。

最近ケガしてません（華夜・北海道・39）

最近はケガをした覚えがありません。そのせいなのか、「ケガをしない身体づくり」がどのようなものかも思いつきません。しかし、小さなケガでも日常生活に支障が出る場合もあるので、今回の円卓会議でその術を学びたいと思います。

投稿してくださった皆様、ありがとうございます。
今回、ケガの予防策として、ストレッチングとお答えくださった方が多かったようです。筋肉の柔軟性が低下すると、関節の可動範囲が低下します。すると、急激に身体を動かそうとした際に、筋肉に伸張ストレスが加わり、筋断裂、いわゆる肉離れを起こすことがあります。
 
Kitazakuraさんの使用されているストレッチボードは、ふくらはぎやもも裏など、身体の後ろ側にある筋肉を伸ばすのに大変効果的です。特に、身体の後面の筋肉の肉離れは多いため、意識的にふくらはぎやもも裏を伸ばしていただくことで、突発的なケガを減らすことができます。
 
ここで、今回もワンポイント・うんちくです。つま先が上がらなくなる原因は、ふくらはぎの硬さだけでなく、すねの筋肉（前脛骨筋）の筋力低下も挙げられます。坂道を登ったり、早歩きをすると、すねに筋肉痛が出る方は要注意です。
 
また、しゃがむときにかかとが床につかなかったり、かかとが床についたとしてもすねの痛みに耐えられなくなってしまうような方は、入浴時に浴槽の中でしゃがむ練習をすると、ふくらはぎのストレッチングがしやすく、かつ、浮力で負荷も減り、すねの痛みも軽減できるので、是非、お試しください。

身体を衰えさせないためには、くみbooさんのように継続的に運動をすることが一番ですね。ただ、身体に良いと思って始めた運動によって、逆に身体を痛めてしまうこともよくあります。一般的に、ケガというと突発性のものが多く“外傷”と呼ぶのですが、腱鞘炎のように同じ動作を繰り返しているうちに身体の一部に痛みが出始め、なかなか痛みが消えないという慢性的なケガを“障害”と呼びます。身体に良かれと思って走り始めたら、膝が痛くなってしまったという方が多いのですが、これは“障害”という部類のケガであり、膝にオーバーストレスがかかることによるものです。
 
真打ちさんのおっしゃるとおり、ケガの原因には本人の体調などの“内的要因”と、道路の状態や気温などの“外的要因”があります。ストレッチング不足や筋力低下がケガの内的要因となりますが、過信も内的要因と考えて良さそうです。あきんぼさんのおっしゃるとおり、“無理は禁物！”　DiamondBarさんもさすがですね。準備運動の重要性をよく理解されているようです。歳を取れば取るほど、準備運動に時間をかけるべきでしょう。
 
華夜さんのように、ケガをしないことが何よりです。そのためには、まずは自分の身体のことを知っていること、そして、自分を取り巻く環境に対して注意を払うことは大事ですね。スマホや携帯電話をいじりながら街中や駅のプラットホームを歩くといったことは避けなくてはいけません。
 
次は、歩くなどの日常の動きとは別に、スポーツをしているときについて考えていきましょう。スポーツクラブに通っている方、ゴルフなど本格的にスポーツに取り組んでいる方、ジョギング、ダンス、水泳など、日常とは異なる動きをしていたときに起きたケガや痛みに関する体験談をお聞かせください。
ケガをしない身体づくりについての質問も受け付けています！

• 2012.05.23
• 杉山ちなみ アスレティックトレーナー、株式会社リボンプロジェクト代表取締役、NPO法人熱海人（あたみんちゅ）倶楽部代表理事