働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3191 開催期間 2012年09月14日- 09月21日
たくさんの投票と投稿、ありがとうございます。これまではどこか遠い問題としてしかとらえられなかった世界の平和も、週末にかけて中国での反日デモの激化など緊張が走り、圧倒的に大多数の方々がYesと回答してくださっています。危機感が高まっている時だからこそ、「平和」を改めて考えることの意義は深いでしょう。 日本は最近になって「近隣諸国との緊張関係にどう対処するか」という難題を相次いで突き付けられていますが、実は世界の多くの国々は、武力衝突に発展しかねないような外交問題や国内の民族対立に常にさらされています。私はそうした武力衝突や民族紛争の結果、不幸にも故郷を追われた難民たちを支援する活動に長年携わりましたが、一度衝突してしまうと憎悪の連鎖に歯止めがかからず、悪化の一途をたどり、泥沼から抜け出せなくなってしまいます。そして、一番苦しむのは弱い立場に置かれた人たちです。これが私の絶対的な「経験値」です。 「難民の避難生活の平均は17年」ということが示すように、一度正面衝突すると対立は長期化するのは必至です。kitazakuraさんの投稿にある通り、「暴力や仕返しからは何も生まれない」のです。これだけグローバル化が進み、多面的に相互依存が深まっている中でお隣さんと最悪の事態に陥ってしまったら、どれだけ疲弊してしまうでしょうか。 そのためには、正面衝突を回避する知恵を、国の指導者はもとより、私たち一人一人が自分なりに考えることがとても大切なことだと思います。ゆきななさんが指摘してくださったように、次世代のことを考えると、「多文化共生」というお互いを尊重し合える平和なカルチャーを願わずにはいられませんね。 中国や韓国のことを語るとき、私は一緒に勉強した「Aさん」「Bさん」や、付き合いのある「C家族」のこと、観光したときの思い出などが頭をよぎります。黒船さんの投稿にもある通り、留学や仕事、スポーツ、芸術、学術研究などで個人レベルでの交流があると、国と国のエゴは脇に置いて、冷静に考えられる素地になると思います。一時的に群集心理的に感情論に流されそうになったときに、「待てよ?」と問いかけてくれます。 皆さんからは、是非、どんな時に平和について考えるか、そして、平和のことを考える上でどんな工夫をしているか(例えば、祖父母や両親の世代から戦争の体験談を聞く、子どもに語り継ぐ、世界のことを知るイベントに参加する)について投稿を求めたいと思います。★根本議長の新著が近日発売されます!『ブータン「幸福な国」の不都合な真実』
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