イー・ウーマン（ewoman）

日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク（ＣＧネット）の富永です。「働く人の円卓会議」は約3年ぶりの登場になります。
 
この3年の間、メディアで「社外取締役」という言葉を見る機会が多くなり、コーポレート・ガバナンスをとりまく環境が大きく変化しました。政府の日本再興戦略でコーポレート・ガバナンスが企業の成長を促すテーマとして挙げられ、社外取締役が重要な役割を果たすとされたことも、その一つです。
 
社外取締役について懐疑的な見方を示してきた一部企業も相次いで社外取締役を導入しています。東証一部上場会社の導入率は、この3年で51.4％から74.3％と22.9％も増え、企業社会の市民権を得た存在になってきたと言えるでしょう。この10数年、社外取締役制度の健全な普及に努力してきた立場として、とてもうれしく思います。
 
しかし、諸外国では社外取締役は義務付けです。社外取締役の導入率が増えても、グローバル基準に近づいただけです。社外取締役を導入すれば、企業の成長につながるという簡単な話ではありません。これから日本企業と投資家の間で建設的な対話が進み、企業価値向上のための実効性をもったコーポレート・ガバナンスの取り組みが求められていきます。
 
そのためには、社外取締役は何のために存在するのか、どのような役割を担うのか、機能するためにはどのような取り組みが必要なのか。こうしたことが関係者の間で共有されることが必要です。
 
一方、上場会社で「女性役員」の登用が求められているという動きもあります。執行サイドの役員は育成に時間がかかりますから、非常勤の社外取締役に必然的に注目が集まります。女性であっても社外取締役であることに変わりがなく、求められる役割は重なります。
 
そこで、この円卓会議では、「社外取締役の役割」に焦点を当てたいと思います。
あなたは、社外取締役の役割、ご存知ですか？
社外取締役についてどのような印象をお持ちですか？ 社外取締役の役割について、ご存知の方は「YES」を、ご存知でない方は「NO」を選択して、皆さんのお考えを聞かせてください。
 
一週間、どうぞよろしくお願いいたします。


★富永議長の過去の円卓会議
・あなたの会社、社外取締役がいますか？

★佐々木かをりのWin-Win対談
「日本企業のガバナンスを高めたい！」富永誠一さん

• 2014.10.10
• 富永誠一 日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク　専務理事