働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3357 開催期間 2015年08月21日- 08月28日
「定年を意識したことはありますか?」という問いかけに、YESと答えた方は、約8割。何歳くらいのとき、どのようなきっかけで意識しましたか? 定年を意識するようになり、仕事や生活に何か変化がありましたか? と尋ねたところ、はっとするようなコメントを多数寄せていただきました。 40代後半の方からは、身近な先輩やお世話になった上司の退職を機に意識するようになったという声が聞かれました。先輩たちの定年前後の身の処し方は、おおいに参考になります。 「50代半ばで希望退職に手を上げ趣味を楽しんでいる方、子会社に転属になった方も見てきて、定年後や、その直前の生活を意識するようになりました」と答えてくれたのは、技術系の仕事をするあきんぼさん(48歳、東京都)。 Dimond Barさん(46歳、東京都)は、お世話になった女性上司が先日60歳を迎えて会社を辞めたのを見て、「あと10年ちょっとで定年だ」と意識し始めたといいます。女性上司は「手話通訳として地域に貢献する新しい道を歩み始めました。(私も定年後に)アルバイトのような給料で雇用延長はできますが、そのときに自分のやりたいことが見つかっているのか、そろそろ考え始めたほうがいいかなと思っています」と語ります。 また「50歳を迎えた」あたりから、意識に上るようになった人もいます。 「自分の引き際について強く意識するようになった」という、ゆうあんどみいこさん(51歳、東京都)も、そのひとり。きっかけは「睡眠不足が翌々日にテキメンに現れたり」と体力面での衰えを急に感じるようになったことです。 「職業人としての店じまいの仕方を考えるようになった」というのは、kitazakuraさん(51歳、北海道)。なんと中高生の時「定年まで安心して働ける場」を考慮し進路を選択したとか。「30歳のとき、病気で苦しんだときは退職も頭をよぎった」ものの、それ以降は辞めることは考えることなく今に至ったといいます。 定年を意識するようになってからの「仕事や生活の変化」については、部下や後輩の指導に力を入れるようになったというコメントが散見されました。 先ほどのkitazakuraさんは、「職場で後輩が力をつけてくれるために、自分は何をしたらいいのか? 専門職のため、後輩達の育成に自分にできることは何か?と自問自答しながら過ごしています」。 また、3年前の不本意な異動で「突然定年を意識するようになった」というzunさん(53歳、愛知県)は、「自分は組織から期待されていないのでは」と悩みながらも、「決して長くはない残りの年数を意識するようになり、より質の高い働き方、部下の育成に力を入れています。生活面では身辺整理を始めました」といいます。ちなみに「不本意な異動」は、結果的にはとても良かったそうです。 一方、「定年を意識したことがない」と答えた方には、専門職や自営業の方が目につきました。「技術職ということもあり、周りに70歳近くになっても現役でバリバリ働いている先輩方が多く、定年でいったん退職しても、すぐに嘱託などでどこかで働くんだろうな、と思っています」(レッズさん、34歳、埼玉県)。また弁護士のyn58さん(48歳、東京都)は、「周りは定年を気にせず、元気な限り仕事を続けるひとばかり」といいます。 定年を意識し始めた皆さんのコメントをみると、組織の中での立ち位置が変わってきたことを自覚し、改めて自分は何をすべきか?何ができるのか?と問い直している姿が浮かんできます。 そこで次回は、定年までの働き方を考えることで議論を深めたいと思います。 みなさんは、定年までどのように働きたいと思いますか? 定年を意識したことがない(NO)という方も、これを機に5年後、10年後、その先をぜひ考えてみてください。★野村議長の新刊 『定年が見えてきた女性たちへ 〜自由に生きる「リ・スタート力」のヒント〜』
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