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会議番号:3368 開催期間 2015年11月06日- 11月13日
貴重なご意見の数々、誠にありがとうございます。 「悪気がなくても加害者になり得る」というszkmtkさんのご意見は、まさにその通りです! ハラスメントの加害者は、自分がハラスメントしているとは気付いていない場合があります。 職場におけるマタハラの加害者は、どのような立場の人が多いのでしょうか? 以下のデータをご覧下さい。一番多いのは直属の男性上司が53.1%。しかし、同僚においては、男性9.1%、女性18.3%と女性からのマタハラが2倍以上ということが分かります。また、本来マタハラを防ぐ役割の人事も23.7%とあり、人事部門を含めた組織ぐるみで加害者になるケースも見られます。人事や経営層、社長が加害者の場合は、法律を知っているはずなので、もはや「気付いていない」とは言えないでしょう。 よく知られるセクハラは異性からが多く、よく知られるパワハラは上司からされることが多いと思いますが、マタハラは異性・同性問わず、上司・同僚問わず、個人・組織問わず、四方八方が加害者になるということがこのデータから言えます。 なぜ、マタハラの場合は、〝四方八方が加害者になる〟という事態が発生しているのでしょうか? それは、マタハラが〝働き方の違いに対するハラスメント〟だからです。 妊娠による体調不良で突然休む。産休育休などの長期休暇を取得する。復帰しても時短勤務で残業が出来ない。子どもの病気で仕事に穴を空ける……等。 日本は長時間労働で、有給取得率も極めて低く、休まず長時間働くという働き方がスタンダードです。それと比べると、妊娠・育児を抱えながらの働き方は〝異なる働き方〟と捉えられ、排除の対象になってしまうのです。 真打ちさんのご意見のとおり、「業務の滞りなどが迷惑」というのは不適切ではないでしょう。ですが、異なる働き方から生じるこのようなことを迷惑と捉え続けていると、社会全体でどんなことが起こるのかということも、一緒に考えていければと思います。 さて、このように四方八方が加害者になりやすいマタハラは、1日目にご説明したように職場に限らず、あらゆる場面で発生する可能性が高いものです。 次回は職場以外、「家族や地域、通勤途中なども含めた、日常生活」であなたが体験した、見聞きしたマタハラについて教えてください。
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