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会議番号:3434 開催期間 2017年04月07日- 04月14日
国会は、連日、森友問題で揺れていますね。そのほんのちょっと前は「日報」の破棄問題でした。覚えていますか? 日報とは、南スーダンというアフリカの国に、国連平和維持活動(以下PKO)のために送られている自衛隊が、現場から東京の防衛省に日々送る公的な報告です。そんな大事なものが、省内で、どういうわけか“破棄”されていた。 自衛隊が駐屯する南スーダンの首都ジュバで、昨年7月大規模な「戦闘」が発生し、それを現場の自衛隊は正直に「戦闘」と日報に報告したのですが、政府はそれを「衝突」と言い張っていたので、こりゃマズイということで隠蔽するために破棄したのでは?……。これが野党の追及ですね。 「衝突」がよくて「戦闘」の何がマズイのでしょうか? ここに、憲法9条を戴く我が国の自衛隊が、PKOに参加するジレンマがあります。 PKOは通常、「内戦」、つまり、ある一つの国で、その政権に問題があり反政府ゲリラが蜂起しているようなところに割って入って、それをなんとか収め平和にすることが目的です。その中で、ドンパチがはじまってしまうと、そしてその銃口がこちらに向けられたら、PKOとしてやっぱり応戦しなきゃならないので、もしそうなったら、憲法9条を戴く自衛隊としてどうするの? これが日本特有の問題なのです。 そうこうしているうち、3月10日、安倍総理は南スーダンから自衛隊の撤収(5月末を目処に)を発表しました。ほんとうに唐突でした。撤収の理由は、「戦闘」ではなく、現場が「安定」し自衛隊の任務に一つの区切りがついた、ということでした。 この発表とは裏腹に、3月25日には、非政府組織(NGO)の職員6名が、首都ジュバ郊外を移動中に襲撃されて全員が死亡。その前の15日には南スーダン中部で人道支援の車列が襲われて国連関係職員ら5名が死傷しています。さらに12日には、南部で国連職員が戦闘に巻き込まれそうになり、PKOに参加している中国軍部隊が、ホテルにいた職員7名を救出して保護した(安倍政権の安保法制による新任務として自衛隊がやるはずだった“駆け付け警護”です)事件も発生しています。南スーダンの状況は、まだまだPKOを必要としているようです。 さて、皆さんは、この時期の、この撤収の決定をどう思いますか。南スーダンからの自衛隊撤退。支持しますか? 多くの投稿をお待ちしています。★伊勢崎議長の過去の円卓会議より・集団的自衛権の行使、必要ですか?・日本国憲法第9条の「改正」に賛成ですか?★伊勢崎議長と佐々木かをりの「ウィンウィン対談」も、ぜひお読みください!・紛争解決のために、日本ができること〜平和外交は、まず相手を理解する事から始まります
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