働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3446 開催期間 2017年07月14日- 07月21日
みなさま、投稿ありがとうございました。 圧倒的に「働き方改革がうまくいっていない」というご意見。つまり私が最初に書いた「サイボウズのポスター」のような混乱期が起きているということですね。 現在、もし法改正で「年間の残業が最高でも720時間(月平均60時間)になったら困る」とロイター調査に答えている企業は4割、何らかの施策に取り組むと答えている企業が7割です。 また法改正後は月平均の残業時間を「原則45時間以内」に近づけることが求められますので、今企業に取り組んで欲しいことは「2年後の法改正の前になるべく残業を月平均45時間以内、せめて60から70時間」におさめることです。 そこで今一斉に「早く帰れ」の嵐になっているのですが、現場は「なんの取り組みもなく帰れ」といわれるだけだと、適切な業務量でなければ疲弊するばかり。「残業代稼ぎ」の残業が少し減るぐらいでしょう。 また、職場によって進捗には差があります。下記のリストで、今の「位置」を確認してみてください。① 早く帰れ、ノー残業デーや、○時消灯などが決まっている(アクションがセットされている)② 個人で生産性向上の工夫をしている。③ チーム内で、アクションを守るために、何らかの取り組みをしている。 (会議の減少、仕事の棚卸し、スケジュールと業務の共有など)④ 何らかの制度変更や投資をしている (人員やITなど)⑤ 評価や報酬が変わる⑥ 小さな成果を集めて、進捗をまめに報告する。⑦ 全員が腹落ちする。 「掛け声だけで具体策なし」(DiamondBarさん)というのは①の段階ですね。 「ノー残業デーの設置や残業時間のチェックは入りますが、業務内容も人足も変わらず、むしろ精神的に切羽詰まっています。」(倭媛さん)は①の段階が進んだあとの混乱期です。混乱期を脱するには、なんらかの取り組みをしないといけません。 「効率化のアイデアを集めて積極的に上司に相談したり、提案したりしています。直の上司も切羽詰まっているので、積極的に相談にのってくれたり、アイデアを実現するように他部署にも働きかけてくれます。」と働きかけをしているのは素晴らしいですね。チームで②へと進もうとしています。 スタート地点(ナカサワさん)という方もいます。 「全社的な仕事の棚卸し、会議の見直し、現場の解決力を上げてスピード対応可能になど、昨年秋からさまざまな取り組みをスタートさせていますが、まだスタートしたばかりで成果は見えません。」 とおっしゃっています。ここが踏ん張りどころで、小さな成果が見えてくる頃。定性、定量の調査などをまめにして、小さな成果を共有しましょう。全員の腹落ちが早くなります。そして、「何のためにやるのか?」ということを、再度しっかり話し合う時期かもしれません。ただの時短ではなく、何を目的とするのかが共有されていないと、改革が後戻りします。 働き方改革先進企業が全社をあげてとりくみ、「長時間=頑張る」ではないというマインドが全員に腹落ちするには、やはり1年半から2年ぐらいはかかります。実は働き方改革は長い闘いなので、すぐには成果は出ません。 コンサルをいれても8ヶ月はかかると思います。 しかし「長時間仕事する=頑張ってるという空気の職場で、正直居心地悪い思いもしましたが、私の意識は間違ってなかったんだな、と思えてうれしいです。」という意見もあり、政府がこちらの方向へ舵を切ったのは、「働くこと」への意識を変える、きっかけにはなっていると思います。 「単月100時間未満でも、現場には大きなことです。もう無理は言われなくなる」というのはテレビの現場で働く女性の声。 今は「時短」だけが注目されていますが、本当の働き方改革は「時間の量から質」への転換だと思っています。YESの方も、NOの方も、まずは「自分の会社の位置」を確認し、自分でもどんなアクションができるのか、ぜひ考えて、投稿してください。★7月15日(土) 新刊発売! 「働き方改革」についての取材と経験のすべてをつぎ込みました。「働き方改革ってなに?」「トップが全く理解ないんだけど」とお悩みの方、ぜひお読みくださいませ。『御社の働き方改革、ここが間違ってます! 残業削減で伸びるすごい会社』(PHP新書)★白河桃子さんも登壇します!7/23開催 第22回国際女性ビジネス会議 円卓会議103 「働き方改革。今(仮)」★白河議長の過去の円卓会議・シングルでも、まずは子どもが欲しい?
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