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会議番号:3454 開催期間 2017年09月01日- 01月12日
今回の「列島越え」弾道ミサイルでは、Jアラートの運用についていくつかの課題が浮き彫りになりました。そのうちの一つが、昨年の熊本大震災でも注目されましたが、日本在住であれ観光であれ、日本人以外の人たち=外国人への避難告知と誘導です。日本上空通過当時、たまたま函館にいたことは初回に記しましたが、防災無線のサイレンやJアラートの意味が分からず、怪訝な様子で函館朝市の散策を続けていた外国人観光客の姿が目立ちました。同じホテルにいた中国人観光客に聞いたところ、ちょうど早朝6時過ぎにサイレンが鳴った為か「時を知らせる音かと思った」と話していました。<いーちゃん>さんの指摘はごもっともですね。 一方で、<hiro2>さんが指摘されたように、Jアラートを巡る我々マスコミの取り上げ方も見直す必要があるかもしれません。恐怖を誇示して「少しは妥協してもいいから対話するしか選択肢がない」状態に相手を追い込むことが、瀬戸際政策と称される北朝鮮外交の特徴の一つでもあります。追い込もうとしている相手はトランプ米政権ですが、トランプ大統領と最も親密な外国首脳とされる日本の安倍首相が説得に動くよう仕掛ける思惑が今回の発射にはあるかもしれません。 ただ、技術的にJアラートを運用する、しないの前提となる日本海の日米イージス艦群や米国の早期警戒衛星によるレーダー解析は、弾道ミサイル発射直後に正確な軌道計算をするのが難しい場合もあるようです。上昇速度がマッハの世界なので、完全に捉えきれなかったり、北朝鮮が監視・迎撃態勢を攪乱しようとして、デコイ(おとり弾)を複数発射したりする事例もあります。「大きく構えて小さく抑える」のが防衛の基本なので、Jアラート発令も右往左往する騒ぎ方ではなく、それなりの緊張感を維持して注視することが必要かと思います。また、北朝鮮は発射後に想定したコースを外れそうになると見込まれる場合、自爆させてしまう能力も備えているとされています。日本上空で自爆させ部品や燃料を飛散させてしまうことはないと思いますが、万一を考える創造力は必要でしょう。 <しのんぬ>さんや<blueberry53>さんが記されたように、日本への脅威は直接的ではないかもしれません。北朝鮮も在日の方々の生活基盤がある日本をどうかしようとは考えていないでしょう。それでも、在日米軍があり、トランプ政権と「今は対話ではなく圧力を強化する局面」と足並みをそろえる日本へのけん制は続ける必要があると考えているとみられます。また、本日9月3日に強行した過去最大級の爆発力のある核実験となれば、放射性物質が日本に拡散する可能性も否定できません。 皆さんは、制裁を強化しても核実験とミサイル発射を続ける北朝鮮に対する米国の対応や、中国の経済制裁への対応をどう評価しますか?
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