働く女性の子育てに関する調査

子どもがいる人といない人の意識の差

子どもをもつ/もっていることが、あなたの仕事に影響を与える/与えていると思っているか聞いたところ、「プラスの影響を与える/与えていると思う」と回答した人が、子どもがいる人においては71.8%だったが、子どもがいない人においては57.4%だった。また、仕事をしながら子どもをもつことが、職場でのあなたの評価に影響を与える/与えたと思うか聞いたところ、「プラスの影響を与える/与えていると思う」と回答した人が、子どもがいる人においては38.6%であった。一方、子どもがいない人においては「プラスの影響を与える/与えていると思う」と回答した人は26.7%となり、「マイナスの影響を与える/与えていると思う」39.4%を下回る結果となった。昨年の同じ質問の結果と比較すると、子どもがいる人における回答数値は大差なかったが、子どもがいない人においては、仕事に与える影響について、「プラスの影響」という回答が昨年61.1%から今回57.4%に、職場での評価に与える影響について、「プラスの影響」という回答が昨年34.1%から今回26.7%に下がる結果となり、子どもがいる人といない人の、子どもを持つことに対する意識の差が広がったと言える。

[グラフ6]子どもをもつ/もっていることが、あなたの仕事に影響を与える/与えていると思いますか? [グラフ7]仕事をしながら子どもをもつことが、職場でのあなたの評価に影響を与える/与えたと思いますか?
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年収よりも協力的なパートナー

パートナーを次の2人からどちらか一人選ぶなら、「年収300万円で、家事や育児など何でも協力的な人」か「年収1000万円で、家事や育児など何も協力的でない人」か、聞いたところ、「年収300万円で、家事や育児など何でも協力的な人」のほうが67.8%で高い結果となった。 また、これから子どもを育てるとしたとき、最も不安に思うことは何か聞いたところ、「外部サポートの社会インフラ(保育所・学童保育・ベビーシッターなど)」が最も多く56.5%、次いで「自分の精神面・体力面」33.5%、「職場のサポート体制(時短・育児時間・休暇など)」28.1%という結果に。これまでの調査結果を含め、働く女性たちが、子どもを育てるにあたって求めているころは、経済的な援助よりも、自分をサポートしてくれる設備であり、環境であり、そしてパートナーである、ことがわかる。一方で、日本は、もっと子どもが増えたらいいと思うか、という問いに対して「どちらでもいい」と回答した人の理由にも注目したい。「日本に住む労働者は増える必要があると思うが、日本も地球人であることに変わりはなく、地球全体では爆発的に人口が増えている現状を鑑みると、どちらともいえない。日本人ではない人の定住も考える必要があると思います」「人口の年代バランスを考えると増えた方が良いが食料自給率、求人率を見ると増えない方が良いと思います」「国土の狭さを考えるとすでに人口は多い。無理して増やすこともない」「エネルギー的にみても自然と釣り合いが取れる点への移行期だと思っているからこのままでいいと思っている。自然と増加すればそれはそれでいい」など、人口が増えることのメリット・デメリットを考えた上で回答している人が多く見られた。「少子化」という状況をどうとらえるか、単に子どもを増やすことだけに注目すべきなのか、今一度、考えたい。

[グラフ8]パートナーを次の2人からどちらか一人選ぶなら、どちらを選びますか?[グラフ9]これから子どもを育てるとしたとき、最も不安に思うこと。(3つまで選択)
  • 調査実施:2009年12月24日(木)〜2010年1月12日(火)
  • 調査方法:インターネットによる自記入式アンケート
  • 対象:イー・ウーマンリーダーズ
  • 有効回答数:770名
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