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大体、サロンをオープンするときは、まず私が店長として行くんです。店長で行って、半年で次の店長を育てるというのが私のミッションでした。 赤坂にお店をオープンするというので、その時も店長として行っていたんですが、フロントスタッフの求人募集にたまたま元エステティシャンという方がいたんですね。実はその頃、エステにすごく興味を持っていたんです、理容、美容と経験して、次はトータルビューティとしてエステをやりたいなってずっと考えていました。 その時にエステティシャンの人に出会ったんです。
私はその頃、すごく痩せていて、体重は39キロぐらいしかなかったんです。肌は弱くて、ボロボロで。すると、その人が「私が働いていたエステティックサロンを紹介します」って言ってくれて。それで行ってみたのが、恵比寿か代官山かの、カリタのサロンだったんです。
そこで、すごいカルチャーショックを受けましたね。エステって、こんなに気持ちがいいのかって。それですぐにカリタの技術を教えてくれるところはどこなんだろうって、代理店を探してそれから3、4日ぐらいでもうお店に来てもらいました。そうしたら、その秋にカリタへ行くツアーがあると。カリタ姉妹の妹のマリアさんが直接教えてくれるんですよっていう話で。即答で「私、行く! 行く!」って。行ったんです。
フランスに。
はい、今のサントノーレ通りにある、カリタサロン。上のフロアが研修センターになっていました。カリタ姉妹のお姉さんは亡くなっていて、妹さんがいらっしゃって、直接彼女にエステティックを教わることが出来て、それから数回定期的に研修に行きました。
赤坂のお店でエステの勉強している頃、商社にお勤めしていた、まだ大学を卒業したばかりの若いお嬢さんがいましてね。その方が美容室のお客様だったんですが、お肌のトラブルで悩んでいらっしゃったので。彼女にエステのモデルになってくれませんかって、頼んだんです。エステって本当に効果があるのか知りたくて、無料で良いので、長くお肌を見させてくださいって。そうしたらみるみるお肌がキレイになっていったんですよ。
それを7、8カ月ぐらい続けて、本当にきれいになって。 その翌年でしたか、彼女のお母様がお店にいらっしゃいましてね。
サロンにですか?
ええ。その頃、私は総店長になっていて、あちらこちらの店を管理していた頃なんですが、「総店長、お客様がいらっしゃっています。」って言われて、クレームかしらと思って、急いで行ったら、彼女のお母様が。「本当に娘がお世話になりまして。実は結婚が決まりました。娘はずっと肌がコンプレックスだったので、そういうことに積極的になれなかったんですけれど」っておっしゃって。
嬉しかったですね。 肌がキレイになったら髪の毛も短く切って、着るものもおしゃれになってイメージが変わりましたね。それでお母様が本当に喜んでくれて。それからです。私が本格的にエステをやろうと思ったのは。