佐々木かをりのwin-win 素敵な人に会いました、聞きました

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須藤政子さん

株式会社ソシエ・ワールド 代表取締役社長

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エステティックを革命していこう

須藤

ただ気持ちがいいだけではお客様に続けて来ていただけない。でも実際に続けたら、とても効果が出るし、お客様にも喜んでいただける。創業者は「エステティックはまさに幸せ産業だ」、そして「ブライダル産業の1つでもあるんだ」って常に言っていました。本当にそのとおりでした。エステというのは身近にあって、幸せになれるもの。

佐々木

素敵なお話です。

須藤

そして、そのお嬢様ですが、今もお客様としてお通いいただいているんですよ。創立50周年のパーティーで久しぶりにお会いしましたけれど、もうお子様も、成人なさっていて。ありがたいです。そういうお客様がいてくださったおかげで、本格的にエステを始められたんですから。

当時はエステとヘアーの両方をみていましたがやはり両方はできないということで、ヘアーの方はメーカー出身の常務に任せることにしました。 全く立ち上がっていないエステを一からやろうとしたのですから、みんなはかなりビックリしたみたいですけど、私はすごく楽しかったんです。

佐々木

伺っていても、楽しい展開です。ソシエ・ワールドのエステの基本はフランスで学んだ技術、ということなんですね。

須藤

そうですね。私たちが最初のサロンを作る時は、いろいろリサーチをしました。当時の化粧品メーカーは、エステサロンを持っているところが多く、そのほとんどに行ってみましたが、所謂、有閑マダムが来る場所なんですね。30年近く前ですが、入会金が8万円、1回の技術の金額が1万位でしたから、一般の方はなかなか。

それで私たちは、最初に、広告代理店の方と、「ソシエ de 銀座ワールド」というサロン名を作り、どういうコンセプトにしようかをすごく話し合いました。その時に作ったのが、「エステティック・レボリューション」。エステティックを革命していこうって。

その当時のエステはコンプレックスの解消、例えば、ニキビを取るとか、脱毛といったサロンが多かったんです。痩身も、それほどブームじゃなかったですからね。もしくは、お金に余裕があって、時間がある人たちのステータスサロン。そのどちらかでした。そこで私達は、キャリアを積んでる人たちの日常生活の中にエステを取り入れたいと考えたんです。 つまり、エステティックをファッションとしてとらえましょうと。キレイな洋服を着る、おいしいものを食べる、そして自分の気持ちが豊かになれる空間を楽しむそういうファッションの1つにエステティックを位置づけましょうと。路面店は出さずに、キャリアを持っている、知的レベルの高い、感性の高い人をターゲットにしましょうと決めていきました。

創業者からは、「エステティックを経営するために7千万円お金を出しましょう、でも7千万から1円でも赤字になったら、その時はエステを辞めるときですよ」と言われていました。創業者は成功すると思ってなかったのかもしれませんが、私はうれしかったですね。とにかく頑張って、黒字にしなくちゃと思ってました。


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