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その当時から特徴は個室だったんですよね。
全室個室、2部屋に1つサウナがある、そして美容室もあったんですよ。シャンプーブースと、ブローができる部屋があって、マニキュアもやってましたし、VIPルームも作りました。そしてお客様がかち合わないように、動線も考えて、着替えもお部屋の中で出来るようにして。当時としては、何もかも新しい試みのお店でした。
すごくいいですね。
イタリアから装飾や、石も取り寄せて、お風呂は猫足で、マリリン・モンローが入るような赤のホウロウのバスタブ。とにかくお客様に豊かな気持ちになっていただけるようなそういうサロンを作りたかったんです。
そして、雑誌のヴァンサンカンが創刊された時期でもあって、そこに1ページのモノクロ広告を出したんです。そうしたら、編集の方から、取材をしたいと連絡がありまして。
そうしたら、とても気に入ってくれて。この話がすごく長くて申し訳ないんですが、編集者の方が、ブライダルエステで通われて結婚式をあげる方を雑誌に載せたいって言うんです。その時に、思い浮かべたお客様が、一流大学を出ていて、結婚相手がお医者様で、結婚式場はホテルオークラという方がいたんですよ。すごくキレイな方でしたし、取材させていただけませんかってお願いしたんです。そうしたら快く受けていただいてそれが雑誌に載ったんですね。
そうしたら、その記事のおかげですぐに、3、4人からブライダルエステをやりたいって電話がかかってきました。日本航空のステュワーデスさんとか、そこから一気に広がったんです。実は、後日談ですが、その写真掲載を引き受けてくれたお客様のご主人が、後にうちの創業者の主治医になった先生だったんですよ。
それは偶然?
偶然。それも、気付いたのはずっと後で。その先生が60代で病院を退任されるときに、自宅でお礼状を書いていたらしいんですよ。ソシエ・ワールドの高橋宛に。そしたら、奥さまが「ソシエ・ワールドってエステティックの?」って聞いて。「私そこのブライダルエステに通ったのよ」っておっしゃったらしいんです。「偶然だよね。うちのかみさんがあなたのところでブライダルエステをやったんだよ」って。驚きました。
でも不思議ですよね。人間の縁って本当に不思議。その奥様が取材を受けてくださったことで、お客様がすごく増えて、今のエステティックサロン ソシエがある。ご縁ですね。