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どんなに研修したスタッフでも、「初めてのお客さん」がいらっしゃる。会社としても初めての機会を与えていかなくてはならないわけですから、それをどうやって導入していくか、いろいろ課題があるのでしょう。
そうですね。でも中には、新人エステティシャンがデビューするのが分かると、「いいわよ、1回やってみて」と、言って下さる長くお通いのありがたいお客様もいらっしゃるんですよ。
素晴らしい。でも、半額とかってないんですか? 私、タクシー料金の審議会で提案したんです。都内にはあまりにも新人のタクシー運転手が多いじゃないですか、道を知らない人。だから1年目はタクシー料金半額にしたらいいと。それなら、道を教えながら乗ってあげるというお客様とのニーズも合うし、って。
だって、道を教えてくださいって言われるんだからねえ。
そうです。ソシエさんでも新人さんが担当だと少し割引をしてあげる、なんて、どうですか。
実は、新人の研修期間中は少し割引にしてお客さまに技術を受けて頂くこともしています。これもお客様からのアドバイスだったんです。「割引になってるんなら良いわよ」って。 一日でも早く実践で経験を重ねてほしい。本当に、お客様から教えていただくことが一番なんですね。我々が教えるよりも、むしろお客様から怒られたり、叱られたり、褒められたり、することが本人たちにとっては一番の刺激であり、勉強になるんです。
デビューのころはよくバックルームで泣いてる姿を見かけます。お客様から怒られたってね。でもね、それはお客様からいただいた最高の財産だよって、私は言うんです。お客様だって、言うのは嫌なことだから、何もおっしゃらない事の方が多いのよって。まして、まだまだ技術も未熟な新人なんだから、ベテランの技術者と同じようにできると思っていたらとんでもないことよと。それを指摘してくれるのは、本当にありがたいことよって言うんですけどね。でも、最近はそれを分かってくれる子たちは、少なくなりましたね。