働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
今回、イー・ウーマンの「ピア」登録している方々と、ソシエさんとのプロジェクトでエステの話をしたんですが、まずソシエをあまり良く知らない。違いがわからないんですね。でも説明して、知っていただいて、お店に足を運んでいただくと、みんな感激して帰ってくる。すでに会員になった人もいたんですよ。
ソシエの理念や特徴が伝わって、もっとそれが日常に入ってきて、健康志向とか、自分をメンテナンスをしていい状態でいつづけるために必要なものとして定着させたい、ということで新しい「働く女性のための、マンスリー セルフケア」プロジェクト、をご提案しました。そんなふうに、エステの認識が深まっていく時代にしたいなと思うんですけど、社長はどう思われますか?
本当にいいプログラムですよね、有難うございます。私は是非、おっしゃるような時代になってほしいです。2年ぐらい前から、いろいろな分野の先生方ともお話をしていて、エステに国家資格を導入したいと考えているんですよ。
国家資格?
ええ。実際1000時間以上の教育を受けていても、国家資格の制度が無いというのはエステティシャンぐらいのものなんですよ。鍼灸師にしても、美容師にしても、理容師にしても、みんな国家資格制度のもとで免許を持っている。守らなくてはならない法の元で働き、ある意味、同時に彼らも守られている訳です。
今までのエステティック業界は、国家資格の導入がなかったからこそ発展したとも言えるんです。誰でも開業できるわけですから。でも、規制が無い中で、さまざまなお店が出来てしまい、中には、業務停止を受けてしまうようなお店まで出てきている。それもこれも同じエステティックという名のもとですから、お客様には判断基準が難しいですよね。ここを何とかしなくてはいけないというのが私の考えです。
同意です。
実際に私は今、AEA(一般社団法人 日本エステティック業協会)で理事をやったり、評議委員会をしながら、何とかしようと活動しています。なぜかというと、私はエステの将来を考えると今のような美容という分野だけではなく、医療や介護の分野でのエステの可能性も信じているからなんです。
手から伝わるぬくもり、手から癒すということに優るものはないんですよ。
先日、敬老の日に老人ホームにボランティアに行きまして、うちのトレーナーがマッサージをしていたのですが、97歳のおばあちゃんがね、マッサージ中に寝てしまったんです。で、起きなくなっちゃったんですよ。一瞬、みんな、びっくりして、どうしようって目を合わせたんですよ。でも、すぐに施設の方が、お名前を呼んで起こしてくれたんですね。そしたら、そのおばあちゃん、目が覚めて、「ああ、本当に気持ちが良かった」って。
もっともっと、たくさんの人にこういう体験を受けてほしいと思いました。
ヨーロッパやアメリカでは、マッサージが、痴呆に効果があるという臨床が出てるらしいんですよ。マッサージをしたり、キレイにお化粧をしてあげたりということを、スウェーデンなんかでは医療の中でやってるわけです。
ところが日本ではまだまだ難しい。医大の教授にもご紹介いただき、何人かとお話をさせていただきました。中にはその価値を認めていただいている先生もいらっしゃいましたが、やはり、国家資格というものが無いと責任の所在が難しいんですね。ここが1つの関門です。