働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
ソシエは、脱毛を辞めましたね。
辞めました。
その理由は、医療との瀬戸際にある事からは抜ける、ということですか。
グレーなことがあると、黒にもひっくり返る。そのリスクを社員に持たせることはしたくなかった。脱毛というのは、あまり原価もかからず、収益が高いんです。そういった収益構造から考えると、なかなか脱毛から抜けられない企業も多いんですね。でももともと、うちは脱毛の売上が少なく、7~8億ぐらいしかなかったので、その売上はネイルとヘッドスパでカバーしようと決断しました。それでネイルを強化し、ヘッドスパを導入したんです。
アメリカやヨーロッパの脱毛と日本の脱毛の決定的な違いとして、日本人は毛が黒いでしょう。でもヨーロッパ人は毛の色が明るい。だから向こうの人は毛を薄くすればいいんです。一方で東洋人は完全に毛をなくさなければ気が済まない。結果的に、医師がやるギリギリまで進んでしまうんですよ。
今、消費者センターに上がるエステ関連のクレームは6割が脱毛の問題です。ですからそこの問題が、業界全体の大きな問題なんです。私はいろいろな人たちにお会いして、何とか協力をしていただきたいとお願いしているんです。
皆さんに、ソシエのように、脱毛をやめていただかなくてはいけない。
いえ、それだけが解決の糸口とも言えないんです。ニーズはある訳ですので。全てをエステティックと呼ぶ事に限界があるのでしょうね。
エステという名前を変えるとかですか。
そうですね。難しいことですが、フェイシャル、ボディ、リラクゼーションをやっているエステティックサロンと、脱毛専門サロンでしょうか。
今後は、関係省庁の支援をいただきながら、エステティック業界の健全化に努める必要があります。エステティックの範囲をどのように、取り決めていくのかが大きな課題ですが、こういった活動に積極的に取り組んでいくつもりです。