佐々木かをりのwin-win 素敵な人に会いました、聞きました

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野田聖子さん

衆議院議員


この国の教育を国がもっとお金をかけてほしいなって

野田

私はまず子どもが病気を克服することだけど、教育はすごく考えるよね。この国の教育を国がもっとお金をかけてほしいなって。

佐々木

そうですね。

野田

ほかの国に比べると、教育の現場がすさんでいないかなと。私はアメリカに少ししかいなかったけど、子ども達も先生も伸び伸びとしているという感じがあって。日本の先生ってギスギスやっている割に報われないって。

佐々木

今回ね、春休みに子どもたちをアメリカの親せきのうちに出したの。地震とか原発とかがある中、自宅に子ども2人になる時間があまりに長くなって心配だから。そしたら、アメリカの家族の手配で、子どもたちはラッキーなことに1週間だけアメリカの公立学校に通ったの。

野田

いい経験だね。

佐々木

スチューデントアンバサダーというのが選ばれて、同学年の子がペアでついてくれて、1週間一緒にいてくれたみたい。授業も、とてもビックリしたって。みんなお菓子を食べたり、飲みながら授業を受けていて、先生も怒らない、って。一方で、授業はすべて、スクリーンを使って行われていて、高校1年生の経済学の授業では、日本の地震がテーマになっていた、と。地震発生後10日後位だったけれど、日本の地震に対して、どういう支援物資がどこから集まっているかということを経済学の授業でデーターを出して、授業をやっていたと言うの。

田舎の小さいパブリックスクールで、そんな授業をしているということを考えると、日本の教育の考え方を根本的に変えていかないと。議論の題材も。

野田

私も今のアメリカの授業はどうなっているかは分からないけど、私が留学した田舎の学校は日本と違って教科ごとに移動する。ロッカーは廊下にあって、数学だったら、この教室、美術だったら、この教室って、遊牧民のように教室を移動する。だから1クラス、日本のような集団で、1年一緒にいるみたいなコミュニティーじゃないのね。だからそこには中1の子もいれば、高3の子もいるみたいな。そうすると、いじめが起きない。

ひとところにいると、日本のいじめみたいなことが起こるのかなって。でもみんなバラバラだから、教室ごとに変わるから、いじめる土壌がない。そういうところは面白いなって思った。

佐々木

それでいえばクラブもそう。日本は部活動を1年間やめてはいけないとかね。うちの子も小学校なのに、4月に入って、合わなかったから退部したら、ほかの部に入っちゃいけませんって。小学4年でずっと部活動に入れなかったのね。でもアメリカの子どもたちに聞くと、シーズンごとにスポーツを選ぶじゃない。だから1年間、吐くまで走れみたいな、そういうのはない。


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