佐々木かをりのwin-win 素敵な人に会いました、聞きました

149

野田聖子さん

衆議院議員


いい法律を作りたいと思うだけ

佐々木

でも、今はこういうふうにしっかりして。本当に応援しています。

野田

ありがとう。たたき上げなのよね。

佐々木

その根性と明確さ、芯がぶれないし、さわやかだし。

野田

いえいえ。子どももできたし。

佐々木

最高じゃない。

野田

たぶん頭で考えすぎていないからじゃないかな。祖父が言ってた立法府、法律を作る仕事に徹しているので、いい法律を作りたいと思うだけで、クライアントは国民だから、夫婦別姓も自分の頭で考えているわけじゃない。そういう人と出会って、なぜできないんだっていって自分で勉強するから、自分に変な理想を描いていると頑なになっちゃうけど、クライアントありきで。

佐々木

ふかんして見ているからね。

野田

のめり込んでいるわけじゃないから。やったっていいじゃないという距離感。

佐々木

おじいさんとの会話で教えられたこととか、思い出ってありますか?

野田

私の祖父は、あまり印象に残らない人なんです。すごく頭が良かったんですけど、あまり頭が良さそうには見えなくて、普通のおじいさんだった。でも私としゃべるときは英語でしゃべるの。

佐々木

へえ?

野田

何でって聞いたら、大事なことは英語だと聞かれないから。面白い人だなって。

佐々木

それって何歳のとき?

野田

学生のころ。まだ英語が自由にしゃべれていたころ。今はほとんどしゃべれなくなっているけど。

佐々木

高校、大学のころ?

野田

大学を出たころ。秘書さんとか人がいるときに、英語でしゃべり出すの。

佐々木

野田姓を頼むみたいなのも英語で言われたの?

野田

頼むと言われてないよね。

佐々木

じゃあ、何て言われたの?

野田

何だろうな。

佐々木

でも言われたんだ。

野田

そんなにえらそうな人じゃないから、ボッーとしているおじいさんで、特に何も言わなかったよね。むしろ、ボランティア精神。このおじいさんを守ってあげなきゃみたいな。頭がいいんだけど、世間ずれしてなくて、出世もできないような学者タイプの人だったから。


  • 14 / 15


バックナンバー

過去の一覧

ページの先頭へ