佐々木かをりのwin-win 素敵な人に会いました、聞きました

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野口聡一さん

宇宙飛行士


それは本当に大事な問いだと思います

佐々木

ともて稚拙な質問なんですけど、私達一般の人が宇宙に行ける時代が来ると思いますか? 宇宙に行くっていう研究とプロセスというのは、以前から、地球がなくなったときのために、月の裏側にアメリカとロシアが基地を作っていて、選ばれた人だけを送って住まわせているとか言われたりしていましたよね。将来の脱出を考えて宇宙開発をやっていますよ、と。宇宙開発とか、宇宙に行くという、このプロセスが、科学的な興味や研究以外にどういう目的や現実性があるのでしょう。

野口

一般の人が宇宙に行ける時代はすぐそこに来てると思います。スペースシャトルはもうすぐ引退してしまうけどアメリカでは民間ベースの宇宙船開発がすごく盛んだし、ヨーロッパやロシアでも新型宇宙船の研究が進んでる。地球からの脱出だけのために宇宙船を作ってるとは思いませんが、科学的な興味とは別に「誰でも行ける宇宙」時代に向けて技術はどんどん進歩していくと思います。アメリカ人はもともとパイオニア精神というか、外の世界に出て行く志向が強いと思いますし。

佐々木

アメリカでは、すでに月の土地の権利も分譲販売しているじゃないですか。どういう権利を持って売っているのか、よく分からないけど、もうハリウッドスターが集まっているエリアとか、一般庶民しか買えないエリアとかがあると、報道で見ましたけど。

野口

月の次は火星かも知れません。いずれにしても、自分たちの活動の場所を外に広げていきたい、という。

佐々木

野望があるんだ。

野口

あると思いますね。

佐々木

それは、でもロシア人にもあるわけでしょ?

野口

ロシア人にもあると思いますよ

佐々木

今は仲がいいんですか、この2国は、宇宙開発において。


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