佐々木かをりのwin-win 素敵な人に会いました、聞きました

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野口聡一さん

宇宙飛行士


成果を日本に戻すべきだろう

佐々木

今もなおアメリカでは技術維持をされているということですが、また何回か飛ばれるんですか?

野口

もちろんまた宇宙に行きたいと思っています。でも今は、二回の宇宙飛行を通じて僕が学んだこと、経験したことを日本に還元したいなと思っています。日本人飛行士がこれだけ宇宙に行ってるんだから、その成果を日本に戻すべきだろう、と。活動の拠点を日本に移転していくとか。

佐々木

移転って?

野口

今、僕も含めて現役の日本人宇宙飛行士は全員ヒューストンにいるんですよ。それをもう少し見直してもいいんじゃないかというのがあって。日本国内を拠点に、宇宙飛行士の経験を生かしたテクニカルアドバイザリーのようなことをやり始める時期かな、という気はしています。

佐々木

そうすると全員、種子島宇宙センターに住む、みたいなことですか?

野口

つくばとか東京とか。でも種子島も楽しそうだな。

佐々木

今度うちの子どもが、種子島の宇宙センターに行くようなので、日本人宇宙飛行士が皆、種子島にいらしたらいいな、なんてちょっと思ったんです。

野口

なるほどね。でもアメリカの小学校では、修学旅行でヒューストンに来て宇宙飛行士に会う、なんてことが出来てるんです。だから日本でもつくばセンターに来て宇宙飛行士の訓練を見学する、なんてことが自然にできるようになるといいと思いますね。

佐々木

じゃあ、いつかまた日本で住んでいただくことを夢見て。……ところで、野口さんっていつもそんなに穏やかでいらっしゃるのですか。怒るとか、ないですか?

野口

それは、ありますよ。

佐々木

毛利さんとは違うタイプだ、というのはお話ししていてよく分かるんですけど、ストレスの解消は、どうされるんですか?

野口

カラオケです。

佐々木

それは意外。では次回は、カラオケ、ご一緒できれば! 今日は本当に貴重なお時間を有難うございました。またいろいろ聞かせてください。今後のご活躍、お祈りしています。


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