佐々木かをりのwin-win 素敵な人に会いました、聞きました

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Saadia Zahidi
(サーディア・ザヒディ)
さん

世界経済フォーラム 男女格差・人材部門、シニア・ディレクター


男女格差の研究と調査の総責任者として

佐々木

こうして毎年来日されていますが、少し、ザヒディさんご自身について教えてください。世界経済フォーラムのジュネーブ本部に勤務されていますが、具体的にどんな仕事内容ですか。

ザヒディ

今日お話してきた男女格差に関する研究と調査の総責任者として、女性リーダーのコミュニティと密接な関係を保ちながら、様々なNGOや労働組合のトップとも連携してプロジェクトを進めています。

「Women Leaders and Gender Parity program(女性リーダーを増やし、男女格差をなくすためのプログラム)」では、世界の国々における男女格差の現状を調査して数値化し、毎年、「ジェンダー・ギャップ指数報告書」として発表することや、また、毎年ダボスで会議で男女格差を解消するという目的達成のために各界のリーダーを集めています。メンバーには、コカ・コーラ社のムーター・ケント氏やペプシのインドラ・ヌーイ氏など世界的に認知度が高い企業のCEOが何人もいます。

もう一つは、男女格差解消のための対策の収集です。男女格差が解消された実例を見て行くことで、解消以前の男女格差の大きさが明らかになり、それをどのように解消していったかという過程が、より鮮明に見えてきます。

佐々木

つまり、様々な調査研究を行うと同時に、それらの結果を男女格差の解消に最も力を持つリーダーのもとに届け、その意思決定過程に影響をおよぼすという役割も果たしておられる、ということですね。

ザヒディ

その通りです。

佐々木

毎年の来日で、日本の男性経済リーダーたちにも、たくさんのガイアツを与えて欲しいです。ところで世界経済フォーラムで働こうと決めた理由はなんですか? 初めてのお仕事ですか?

ザヒディ

初めての仕事で、もうかなり長くやっています。経済フォーラムで働き始めて、今年で9年目になります。

私は経済学を専攻し、国際競争力の分析・研究をしてきました。修士課程修了後も、経済の研究を続けたいと思っていました。世界経済フォーラムでは、リサーチだけでなく、世界各国の各界のリーダーたちと一緒に活動できるのが、私には魅力でした。自分の研究結果を、各国の状況の改善のために役立ててもらえるということが、私がここで働くことを決めた理由です。

佐々木

少しパーソナルなことも伺っていいですか。お生まれはどちらですか?


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