佐々木かをりのwin-win 素敵な人に会いました、聞きました

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Saadia Zahidi
(サーディア・ザヒディ)
さん

世界経済フォーラム 男女格差・人材部門、シニア・ディレクター


行動を起こさない限り何も変わりません

佐々木

話しがつきませんが、最後に、男女格差解消のために、日本が取るべき次のステップはなんだと考えていますか?

ザヒディ氏

どんなに議論を繰り返しても、企業や政治のトップが男女格差を解消しようと決心し、行動を起こさない限り何も変わりません。そのためにも企業のトップに、男女差別の解消は、企業の国際競争力を高め、国力の向上にもつながると確信させる必要があります。

高齢化と出生率の低下が深刻な社会問題化していればなおのこと、大企業のトップが男女差別の解消に本腰を入れて乗り出す必要があると思います。先にお話したクオータ制などを含め、具体的なステップです。

佐々木

日本でも最近はコーポレート・ガバナンスが重要視されるようになり、私も複数の上場企業の役員をしています。女性役員の増加、女性大臣の増加、女性管理職の増加など、決定プロセスにかかわるポジションに女性が増えるよう、現在の男性決定権者たちが、扉を開いてくれるための施策、考えていきたいと思います。

ザヒディさんにも、これからも毎年、来日していただき、。だんだんとリーダーの間にこの問題の重要性がしみ込んでいくよう、影響を与えていただきたいとおもいます。多方面からの指摘と継続性が、新しい視点に進むきっかけとなるでしょう。

ザヒディ氏

私も全く同感です。

佐々木

期待しています。また、お会いしましょう。今日は、ありがとうございました。

対談を終えて

この対談後、世界経済フォーラムは「経済参加」に焦点を絞り、特定の国レベルでのタスクフォースを発足させました。民間企業と官民協定によって、ジェンダー・ギャップの縮小を狙うものです。他の地域の手本となってくれるであろう3カ国、日本、トルコ、メキシコが選出され、日本では2012年秋に男女共同参画タスクフォースが発足されました。

日本では、3年以内に、経済的ジェンダー・ギャップを10%縮小することを目標としています。


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