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会議番号:3105 開催期間 2011年07月18日- 07月25日
こんにちは。横浜市立市ヶ尾中学校で校長を務めている平川理恵です。 2010年4月に、公募により現職に就任しました。女性として、公立中学校民間人校長は全国初でした。 校長ライフも2年目の今、毎日超楽しく働かせていただいております。ちなみに教職は持っていません。「教職持ってなくても校長ってできるの?」と皆から驚かれています(笑)。 皆さん、1週間よろしくお願いします。 いじめ、学級崩壊、不登校……今、さまざまな教育に関わる問題がクローズアップされています。そんな中、「中学校教育を変えることはできるのか、できないのか?」と思い、1年4カ月間取り組んできました。そして、自分なりの結論として「できる!」が実感です。 はじめは中学生たちに「うるせー。ばばあ!」と一発殴られる覚悟で現場に入りましたが、中学生ってまだまだ正義感に満ち溢れ、すっごくかわいいんです。それにほとんどの先生たちも表に出さないだけで、本当に子どもたちのためを考えて身を粉にしていらっしゃる。外から見てたら、先生って何にもやってないんじゃないかって誤解してました(汗)。 教育は「9割が不易・1割が流行」だと思います。「不易流行」は松尾芭蕉の言葉です。子どもはころころと環境が変わっても戸惑ってしまいます。9割は変わってはいけないけど、1割は時代時代により新しい変化が必要……こう思っています。 どうやったら今の時代にマッチした中学校教育ができるか? 私なりの1つの結論としては、「校長職はクリエイティブな仕事だととらえる」ということがカギだと思っています。 学校運営は、「ヒト・モノ・カネ」が自由ではありません。残る「ジカン」も時間割でガチガチに固められています。とすると、情報、コミュニケーションしかないのです。校長の仕事は管理するととらえるのではなく、広報部長になったつもりで校内外にコミュニケーションを巻き起こすことが重要なのではないかと思います。 たとえば、私が取り組んできたことは…… ・教育理念は「自立貢献」・・・シンプルにわかりやすくすることが重要 ・先生の授業をフルタイム(50分)、オブザーブ ・「Dear校長 公聴ポスト」を設置 ・「市ヶ尾Times」(保護者や地域向け)を月刊で発行 ・「好調ですか? 校長新聞」(先生と職員向け)を発行 ・学校運営協議会を設置し、広く意見を集約 などです。 「校長がクリエイティブな仕事」だとしたら、あなたは中学校の校長になってみたいですか? ぜひやってみたい!YES!という方、校長になりたいとは思えないNOという方も、そう考える理由を教えてください。また、ご自身の中学校時代のご体験を通して、また身近な中学校などのこともご想像いただきながら、中学校の教育へのご意見もお待ちしています。
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