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会議番号:3120 開催期間 2011年10月03日- 10月10日
皆さん、3日目もたくさんのご意見、ありがとうございました。コメントを拝見すると、服用期間についてはしっかり問題なく行われているようで、素晴らしいと思いました。 さて、診断の時にもご説明しましたが、マイコプラズマ肺炎の初発症状は非常に多彩ですが典型的な症状は少なく、頭痛、全身倦怠感、発熱、咽頭痛、そして、痰のからまない咳です。その後、典型的な頑固でひどい咳が、3~4週間持続して、痰が徐々に増えていきます。 しかし、ここで注意したいのは、マイコプラズマ肺炎の症状が年齢により違いがあるということです。小学生から成人であれば初発症状や持続する頑固な咳など、上記のような症状を呈しますが、4歳以下の乳幼児の場合は、基本的に不顕性感染(感染しても症状がない、もしくはほとんど出ない)や、軽症(微熱、軽度の咳程度)であり、頑固でひどい咳も少ないということです。そのため、乳幼児の場合、マイコプラズマ肺炎の診断はさらに難しくなります。 2日目にもコメントしましたが、皆さんが医療機関に持参する「情報」が非常に大きな診断の手助けとなります。 幸いに成人のマイコプラズマ肺炎の予後は、比較的良好であり自然に治癒する場合も多いです。しかし、小児の場合は重症例や合併症も多く、咳が1か月以上持続することもあります。また、症状が改善してきても、その後、気管支喘息の発症に関与する可能性も示唆されています。 今回は、今年の夏ごろから大きな流行をしているマイコプラズマ肺炎について1週間議論してきました。感染症であるため、誰でも感染してしまう可能性があります。早期診断と良い治療を受けるためには、皆さん自身も色々な知識を持ち生活環境の感染症情報を把握すること、そして医療機関に情報提供をすることだと思います。 1週間、皆さんのご意見、本当にありがとうございました。
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