イー・ウーマン（ewoman）

厳しく重い判決文（zun・愛知県・51）

もう何年この問題を裁判所から指摘されているのか。何故政治家たちはそれを無視し続けるのか。このニュースを聞くたびに腹立たしく思います。改めて判決文を読むと、明確に、厳しく重い判決だとわかります。政治家たちは、議論すべき重要課題の優先順位を全く理解していないどころか、しっかりと判決文を最後まで読んでいる政治家がどれだけいるのかと思います。特定秘密保護法案が通ってしまったら、議員定数の決定や選挙区分など全てが「秘密事項」となり闇の中へ消えてしまうのではと、私は危惧します。

投票価値の平等（mayupyon・東京都・42）

判決文読みました。「国政選挙における投票価値の平等は,国民主権・代表民主制の原理及び法の下の平等の原則から導かれる憲法の要請」と書かれていました。まさにこの投票価値の平等ということが守られていない現在の選挙は違憲だと思いますし、違憲国会議員による立法は秘密保護法も含め無効にしてほしいと思います。

判決が軽視されるのでは（ひるね・東京都・46）

判決文で、「人口比例選挙が憲法の要請である」というメッセージが明確にされたのは喜ばしいことだと思います。そして「参議院に多角的かつ長期的な視点からの民意を反映させ、衆議院との権限の抑制、均衡を図り」とあるように、本来の参議院の機能を果たすためにも1人1票を実現してほしいです。しかし、この判決を受けても、選挙制度改正の利害関係者である国会議員が果たして国民の側に立って協議するのか、結局は都合のいいように解釈してしまうのではないかと危惧しています。

基本的人権の尊重（にしひがし・茨城県・42）

全ては基本的人権の尊重にその考え方が反映されているはずだと思っていました。だからこそ、投票で選ばれた議員に、この国の運営をしてもらう、というものが政治だと思っていました。しかしながら、昨今の一票の格差の問題を読んでいて、こういう議論が表ででき、正していこう、という姿勢こそが、基本的人権を尊重する大切な意義だと思うようになりました。

比例代表にも疑問（りりあむ・奈良県・41）

比例代表の選挙にも疑問があります。その地域で選手されなかった（落選した）議員が、比例代表で復活当選している党がありますが、これも一票の格差に繋がるように感じます。こんな当選がありなら、この立候補者を選んだ一票も軽視されているのでは……。

全てを比例選挙で！（unagi・東京都・53）

私個人としては、全ての国会議員の比例代表制で決めれば良いと思っているのですが、そうすると地方の民意が国政に反映されないという意見が出てくると思います。でも何倍も1票の重さが違うとしたら、その方が民意が反映されていないのではないかと思います。判決にあるように、国会はその不平等是正をして来たとは思えません。そういう状態の国会で、国民の知る権利が脅かされるかも知れない秘密保護法の様な法案が通ってしまうとしたら、腹立たしさすら感じます。

程度問題では（Ａ６Ｍ２・愛知県・57）

同じ国民として一票の価値は平等でなければいけないとは思いますが、過疎・過密があることや、地域格差の存在を考えると、算術的に1：1の平等でなければならないというのはいかがなものかと思います。選挙区の区割りは政治的な利害が絡む為、政府の有識者会議とタウンミーティングの様な地方会議を組み合わせた「区割り検討会議」の様なものを設けると共に、比例区の定数の削減を行い、例えば、1：3以上の格差を造らないことを目指すべきではないかと私は思います。

現時点で、今回のテーマに関する回答で、80％の方がYESと答えられました。「人口比例選挙」に関する報道が少ないにも拘わらず、非常にいい数字がでたと思っています。
 
過去、「1票の格差は、2倍を超えなければ、合憲」が、一般的でした。
しかし、新たな発見により、【コペルニクス的転換】がなされようとしています。
 
それは、
 
【主権者たる国民が、正当に選挙された国会における代表者を通じて、国民の多数意見で、国政のあり方を決めるというルール】
（＝そのために必須の、人口比例選挙の保障）

が、
 
①　憲法前文第1文（「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、」、「主権が国民に存する」※強調　引用者）、
②　憲法1条（「主権の存する日本国民」※強調　引用者）、および
③　憲法56条2項（「両議院の議事は、・・・出席議員の過半数でこれを決し」※強調　引用者）
 
の3つの定めに明定されているという事実が、初めて見つけられたのです。

人口比例選挙は、
①　憲法前文第1文、
②　憲法1条、および
③　憲法56条2項
によって定められていた。これは、発見です。
 
この発見により、【1票の格差の問題】は、
 
 (i)「1票の格差・2倍超なら違憲である」、「1.2倍未満なら合憲である」等といった、「法の下の平等」（憲法14条）を巡る【さじ加減の問題】

から、
 
 (ii)「人口比例選挙の要求」は、①憲法前文第1文、②同1条、③同56条2項に定められているか、定められていないか、という【①憲法前文第1文、②同1条、③同56条2項の法文解釈の問題】へ、【コペルニクス的転換】がなされました。
 
私は、人口比例選挙が、①憲法前文第1文、②憲法1条、③憲法56条2項の条文によって保障されていると考えます。
 
これらの3つの憲法の条文を読んで、「国民が国政のあり方を決める権力（＝主権）をもっているのでしょうか？　それとも、国会議員が主権をもっているのでしょうか？」そして、「その国政は、どのように決めると定められているのでしょうか？　多数決でしょうか？　少数決でしょか？」
 みなさまの考えをお寄せください。キーワードは、「国民主権」です。



★升永議長の過去の円卓会議より
・一人一票のニュース、理解していますか？
・日本は一人一票でないこと、ご存知でしたか？

• 2013.12.02
• 升永英俊 弁護士、一人一票実現国民会議発起人