イー・ウーマン（ewoman）

意識はしています。（まーとる・25）

SNSは毎日利用していますが、他人への配慮は忘れないようにしています。SNSでは、他人のことはあえて書かないようにしています。私自身、勝手に自分の情報を掲載されるのが嫌なので。また、日常生活で嫌なことがあると、それを誰かに共感して欲しくて陰口を言いたくなる時があります。それでも、個人名など具体的な情報は避け、「怒られたー↓」など自分の気持ちだけを話すようにしています。自分なりに配慮はしているつもりですが、実際の線引きはあいまいです。

意識しています（留加・宮城県・49）

不特定多数の人が目にするインターネットの世界、自分のブログはもちろん、TwitterやFacebookなどに投稿する時には、様々なリスクを意識しています。写真は特に個人を特定出来るので、本人の了承を得てから投稿します。Twitterなどで、俳優の○○さんが来店していますと店員が投稿していたりすると、その店員はもちろん、お店自体も信用出来ないと思います。誰もが携帯で簡単に撮影し投稿出来る時代だからこそ、守るべき最低限のマナーだと思っています。

公共の場に出る前に身につける物（さくらいろ・東京都・40）

SNSの創生期、周囲のネット関連業界の友人たちから、今の若者と同じような失敗や感想をよく聞いていたことを考えると、起こりうることが想像出来ず使用に不慣れな人の近くで問題が起こりやすいのでは？と思います。この問題解決にはまず、様々な立場の大人が恐れず議論をし、人に教えられる明確な基準と道筋を作って公にし、子どもにまで積極的に広めること。自動車が増え、交通事故防止のために信号機の意味や横断歩道の渡り方を教えるのと同じだと思います。

被害に逢いました（marco302・海外・その他・42）

掲示板に、明らかに私だと分かる表現で匿名の投稿がされたことがあります。海外という狭い日本人コミュニティで起きているということもあり、ほとぼりが冷めるまで待つしかありませんでした。その時、この状況をどうにかできないものかと徹底的に調べましたが、当時は海外の掲示板であるため出来ないことがわかりました。今は、その法律が改定され、訴えることができるようになり安心しています。その他、スナップ写真掲載などの肖像権、著作権についても調べ、今では何が起きても大丈夫です。

著作権があいまいです（DiamondBar・東京都・45）

一定のルールは理解しているつもりですが、著作権についての認識があいまいです。インターネットで検索して調べた内容について、自らのものとして外部に発信するのは問題があると分かっていますが、「引用」はどこまで可能なのか、社内限定で打合せなどで利用する資料に使うことは問題ないかなど、細かいところではあいまいになっている部分があります。

実名とセットの誕生日の開示（シルバ・神奈川県・41）

著作権については職業なので、一応一般の方よりは詳しいですが……。最近気になるのは、Facebook上に実名と誕生日をセットで公開することのリスクです。誕生日って日常のあらゆる場面で本人認証に使われているのに(金融機関、カード会社、選挙時にハガキを忘れた際なども?)、無防備に公開されていますが、悪用される危険が高い気がします。詳しく知りたいです。

手軽ゆえの怖さ（まいける＠・静岡県・28）

携帯電話などで撮影したものの投稿が不安です。今は携帯のカメラで簡単に撮影し、手軽に投稿できます。外出先で撮影する場合は、他の人や車のナンバーなどが写りこまないように気をつけているつもりですが、完全には難しいので投稿してて大丈夫なのか心配になります。また、キャラクターやイラストなどを撮ってSNSのプロフィールに使用したこともあります。その時はちゃんと考えていませんでしたが、これが著作権に関わる行為かもしれないと思うと軽率だったと思っています。

どこからリスクがあるのか（まちじょ・埼玉県・33）

仕事のPRのため、日常的にSNSで情報を発信しています。自分や我が子の写真を載せるのはリスクがあるのかも、と思いつつ、相手に注目してもらえる写真にしたいという思いから（表情のない写真はつまらないのではないかという思い）顔写真を投稿することがあります。それに対する被害を受けたこともなく、注意されたこともないので、これでいいのかな・と思ってきましたが、リスクがあるのであれば知りたいです。

SNS等でのログイン（Zonnetje・海外・その他・38）

Yahooのメルアドや、Facebookのログイン情報を使ってほかのサイト、プログラム等にログインする際、どこまで情報が第3者に流出しているか気になります。子どもがまだ幼いのですが、将来きちんと危険性を教えられるかも不安です。

他者のコメント等を引用する場合（sweetsugar・栃木県・44）

私自身、自分の記録用としてブログを書いています。気に入った他者のコメントや写真を掲載してもよいのか？掲載する場合は何が必要か？　よくわかりません。おっかなびっくりでブログを書くのではなく、法的に問題のない対応をしたいと思うのですが、正しい対応策を教えてください。

意識はしていますが（ぺこりん・神奈川県・48）

自他共にプライバシーに関する情報については、書き込んだりしないよう心がけています。また、写真をアップすることはありません。ごくせまい範囲ではあり、実名は挙げられてはいないものの、ネット上で誹謗されたことはあり、それに対する恐怖感はあります。職場で後輩のレポートに明らかにネット上の記事のコピペがあり、忠告したことはあります。しかし、それらは漠然とした範囲で、法的にはどうかと常に考えているかというと心もとないのが実際です。

著作権の理解があいまいです。（Tano hitsuji・海外・その他・42）

安易なプライバシーの公開はしないようにしていて、友人同士"Facebookにあなたも入った写真のせるけどいい？”と聞きあうなどはしています。でも著作権については境界線がわかりません。自分の楽しみのために他人が書いたイラスト画像をコピペするぐらいならばいいのかと思っていますが、YouTubeでテレビ番組を閲覧することはあります。これは明らかに著作権侵害でしょうが、見るほうにも責任はありますか？

新年早々沢山のご投票・ご投稿を頂きありがとうございました。
さくらいろさんご指摘の通り、インターネットがこれだけ普及した現在、道路を運転するための交通ルールを学ぶような機会が必要なのではないかと思うことがよくあります。インターネット上の法規制及びマナーを深く・広く学ぶ機会が義務教育において必要なのではないかと痛感することも多いです。
 
さて、本日は皆様が一番ご不安に思われているご様子である著作権の問題をとりあげてみたいと思います。
特にインターネット上では、コピー＆ペーストにより他人の著作物を複製し利用することが頻繁に行われています。文章も写真も絵も（基本的には）著作物ですから、著作者の許諾なく複製はしてはいけないというのが原則ではあります。逆に言えば許諾を得ればもちろんOKなので、著作者と連絡をとることができ、許諾を得られそうであれば得て利用するのが一番安全です。
 
許諾を得られなくとも他人の著作物を合法的に利用できる方法の1つとして、「引用」というものがあります。文化庁によれば引用の要件は以下の「ア」のとおりです。
◆著作権なるほど質問箱

 この引用の要件を満たさないだろうなと思う場合は、情報が掲載されたウェブサイトのURLを記載してリンクを貼ることはよく行われています。リンク先の情報が児童ポルノなどの違法コンテンツである場合は共犯に問われるとした判例もありますが、そうでない場合はリンクを貼る行為は基本的に著作権を侵害するものでもなく問題がないものと解されていますので、他人の著作物の利用方法としてはもっとも手軽な方法の1つと言えるかもしれません。
 
また、家庭内またはそれに準じる限られた範囲で個人的に利用するための複製は「私的複製」として許されています。しかし、それをネット上にアップロードすることは、もはや家庭内またはそれに準じる限られた範囲での利用ではありませんし、複製権だけでなく「送信可能化権」（アップロードする権利）を侵害していることになるので、少なくともネット上で利用する行為が私的複製として許されることはないでしょう。
 
また、ネットで得た情報をコピーして職場で配布する行為は、それがどんなに少人数であっても「家庭内またはそれに準じる」とは言えませんのでご注意ください。また先の著作権法改正により、違法コンテンツをダウンロードすることは私的複製として許される行為ではなく違法とされることになりました。ただしそれはダウンロードする行為が許されないのであって、視聴する行為は基本的に問題なしとされています。例えば動画サイトに著作権侵害のコンテンツがアップされていたとして、それを観たり聴いたりするだけでは違法ではないと解釈されています。
 
インターネットと著作権の問題は、法律も裁判例もめまぐるしく動いています。技術の進歩に法整備がついていかないということが如実に現れているということなのでしょう。しかしながら、少し検索をしてみれば最新の情報がすぐにヒットしますので、皆様もご不安に思われたらネットで調べるなどすれば、必要な情報には意外とすぐに到達できるかもしれません。それでもわからない時は弁護士など専門家にお問い合わせ頂ければ幸いです。
 
さて、次回は、ネット上における写真掲載の問題をとりあげてみたいと思います。写真も著作物であると同時に、プライバシー権ひいては肖像権、また著名人であればパブリシティ権の問題を含んでおり、単純な著作物としての問題だけでなく、別の観点からも考える必要があります。
 
また、アナログの世界とは異なり、写真をネット上に一度アップしたら自分の意思とは関係なく永遠にネットの世界に置かれ続け転々とする可能性がある、ということも考える必要があるように思います。
 
皆様は、ネット上における写真（特に顔写真）についてどのような意識で利用されているでしょうか。家族写真についてはどういう配慮をして掲載していますか？ 知人の写真はいかがでしょうか。また、著名人の写真を利用したことはありませんでしょうか？
今回の投稿でもご意見を頂きましたが、改めて、そういった「写真（特に顔写真）のネット上での利用」についてご意見をいただけますと幸いです。また本日の著作権についての記事についてのご感想もぜひお願いいたします。


★金野議長の過去の円卓会議
・不倫のリスク、知っていますか？
・離婚、考えたことありますか？
・すぐに相談できる弁護士、いますか？

• 2014.01.13
• 金野志保 弁護士