働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3365 開催期間 2015年10月16日- 10月23日
NOが圧倒的多数という投票結果ですが、投稿を見ますとNOの多くは「理想はYESだが現実的な解決方法が見つからない」という方向での意見ですね。「世界の貧困の前に地域や国内の貧困」という投稿もあります。YESのMichaelさんは、「紛争をなくすことが貧困をなくすことに直結する」と希望を込めて力強く述べてくれました。 実は、国内の格差や貧困の問題も、平和という課題も、「持続可能な開発目標」が立ち向かおうとしている課題なんですよ。 現実には達成が難しいと見えることでも、具体的に目標と期限を設けて実践を積み重ねるバックキャスティングをして努力を集中投下すれば、信じられないほどの起爆力につながることがあります。「そんなの無理」と思考停止しないことが大切ではないでしょうか。 持続可能な開発目標には17もゴールがあり、「テンコ盛り」状態です。詳しくは先日発行されたばかりの広報誌『Dateline UN』 をご覧いただきたいのですが、ざっとこんな感じです。 ゴール1:貧困をなくす ゴール2: 飢餓をなくす ゴール3: 健康と福祉 ゴール4:質の高い教育 ゴール5: ジェンダー平等 ゴール6:きれいな水と衛生 ゴール7: 誰もが使えるクリーンエネルギー ゴール8:ディーセント・ワークと経済成長 ゴール9: 産業、技術革新、社会基盤 ゴール10:格差の是正 ゴール11: 持続可能なまちづくり ゴール12:持続可能な消費と生産 ゴール13:気候変動へのアクション ゴール14: 海洋資源 ゴール15:陸上の資源 ゴール16: 平和、正義、有効な制度 (Michaelさんが指摘してくださったポイントですね!) ゴール17:目標達成に向けたパートナーシップ リストが長くなったのには、貧困と格差、気候変動などの根本原因に立ち向かうためには包括的な戦略が必要だということに加え、持続可能な開発目標を取りまとめたプロセスが影響しています。そのキーワードは「マルチステークホルダー」です。 様々なセクターの参加者が主体性を持ってSDGsをまとめるプロセスに関わってきました。トップダウンで決定されたミレニアム開発目標(MDGs)はその密室性が批判され、その反省もあり、SDGsは2年以上かけて加盟国、市民社会、研究者、ビジネス界、そして個人一人ひとりというマルチステークホルダーを巻き込んで議論が重ねられてきました。SDGsがテンコ盛りになってしまったのは、このようなプロセスの影響でもあるでしょう。でも、この多くのアクターが参加するインクルーシブな策定プロセスのおかげで、SDGsを上から押し付けられた目標ではなく、当事者意識を持って感じてもらえるでしょう。 SDGsのもう一つのキーワードとして普遍性(universality)があります。つまり先進国の支援を受けて途上国だけが達成の義務を負うのではなく、途上国も先進国もともに遍く達成の責任を負うのです。子どもの貧困率が6人に1人という日本で、貧困の撲滅と格差の是正は自分たちの問題ですし、17のゴールには、持続可能な消費と生産、ジェンダー平等、気候変動など、日本で暮らす私たちにも直接関係する課題が沢山あります。だからこそ、皆さんにSDGsを「自分事」としてとらえていただきたいのです。 そこで、お聞きします。上記の17のゴールの中で、皆さんにとって自分に関わることとして最も気になる、あるいは大切にしたい「ゴール」は何でしょうか? その理由とともに教えてください。★根本議長の過去の円卓会議より・国際女性の日、知っていましたか?・グローバルな課題、関わっていますか?・「難民」について、意識したことありますか?
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