イー・ウーマン（ewoman）

女性の人数にも注目してみました（マカロン71・京都府・47）

前職では、男性が圧倒的に多い某大学院でお仕事をしておりました。男性から何か圧力をかけるようなことを言われたり、女性だからという理由で不当な扱いを受けたりしたわけではないのですが、やはり女性の人数が少ないと、それだけで萎縮してしまっていた部分があったと思います。その点、日本企業では数多くの女性が働いてられると思いますので、女性にとって居心地のいい職場が多く、また女性が活躍できることが多いのではないかと思っております。

活躍しているとは思いますが（まおにゃん・茨城県・55）

以前にくらべて社内では女性の課長が増え、海外出張にも女性が普通に行くようになり、かなり活躍しているとは感じます。ただ、依然として会議に出たときに女性が自分一人ということはよくあり、男性主導であることにかわりはないようにも感じます。特に部長職には女性がおらず、業績と経験から考えて当然この女性が部長になるだろうと思ってもなることがなく、見ていて失望を感じます。

特性を生かす起用を（DiamondBar・東京都・49）

私の会社や関連会社では女性も男性と同条件の雇用体系であり、役員も管理職もそれなりにいます。ただし、上に上がっているのは残業も厭わずモーレツに働く、いわゆる男性的な働き方で勝ち抜いた人が多いように思います。変化に気づきやすく、細かいところまで目配りができるなど女性としての特性を生かしたポジションでバランスのとれた戦力配置をする組織になるのが理想です。

活かしていない会社が多い（本の虫・大阪府・46）

活かしていない会社が多いと思います。私自身は特定派遣で働いていますが、現在の就業先で女性の役職者の方は見たことがないです。自分が所属している派遣会社にもいなかったと思います。

男性も飼い殺しです（ＩＰウーマン・東京都・48）

女性だけに限らず男性人材も活かしていないと思う。大企業には、高い能力に見合わない仕事をさせられているにも関わらず、ただひたすら大人しく定年を待つだけの男性がゴロゴロいる。本当に人材の無駄遣いだ。転職市場が活発ではない日本では、仕事があるところに動いていく、という働き方ができないのが原因。プロジェクトごとにチームを募り、終了後にチームは解散、また新たなプロジェクトに向けてみんな散っていく、というような自由な働き方ができればいいのに、と思う。

介護離職防ぐならボスから（あさーかす・大阪府・45）

子育て・介護は女性の仕事という意識が、まだ日本では強いのではないかと感じます。男性の育休取得はそれほど伸びていないようですし、介護にしても、例えば夫婦のどちらかが介護のために離職するなら女性、という考えが多いように思います。女性の力を生かすなら、イクボスの例のようにボスから介護に携わることで、女性人材が生かされていくと思います。

活かしきれていない（unagi・東京都・57）

活かしきれていないと思います。ただ、管理職に女性が増えているのは、取引先などとの打ち合わせで肌で感じます。また、私は自営業ですが、フリーランスや起業している女性の方で優秀な人は周囲にたくさんいます。企業の環境もですが、社会全体が、このように組織に属していない女性人材を生かす方向にもなってほしいと思います。

女性の力を活かしていると回答した人は８％にすぎず、９２％の人が活かされていないと感じている。実は、2012年に「日本企業は女性人材を浪費していると思いますか？」という質問をみなさんに投げかけたことがあったのですが、その時の数字は8割がYesでした。その時から比べて、女性の能力活用の必要性が高まっているのに、より多くの人がそれが実現されていないと回答しています。とはいうものの、まおにゃんさんやunagiさんもおっしゃるように、確かに颯爽とリーダーシップをとっている素敵な女性も増えていますよね。

また、働く女性の数が増えると職場が働きやすくなるというマカロン71さん。その意味で、日本で働く女性が増えたことは社会に大きな変化をもたらしていますね。ということは、日本は今NEXT  STAGEに立っていて、女性の力をもっと活かせる社会に転換する時代が来ているということですね。
 
　でも男性だって活用されていないというIPウーマンさん。つまり、日本企業の働かせ方に問題があるとおっしゃるのですね。ただひたすら定年をおとなしく待つだけの男性がゴロゴロいるという指摘。重いです。
 
　本の虫さん、現在お勤めのところで女性の役職者がいないとのこと。DiamondBarさんがいう様に、モーレツに男性並みに働く女性が昇進しやすいとのこと。それでは、女性が管理職になりたくないと思ってしまうのもわかりますよね。
 
 つまるところ、あさーかすさんがいうように、男性は仕事、女性は家庭という固定的な役割分担が日本の職場の中で根強いということですね。
 
　この価値観を変えるのはどうしたらいいのでしょうか。若い男性を見ると、もっと子育てに関わりたいと思っている男性も多いように思います。また、土日には、子どもと遊んでいるパパも増えています。
 
　ここで今回の皆さんへの質問です。日本の男性の意識は変わっているのか、それとも変わっていないのか、どんな点が問題なのか、そしてどうしたらいいのか。
「日本企業は女性人材を活かしていると思いますか？」にYES、NOでお答えの上、具体的な事例を挙げて、改善のためのsuggestionをお寄せください。
 
また、みなさんの身の回りに、イクボスやイクメンなど、こんな素敵なボスがいる。あるいは逆に、ボスの意識が変わればもっと女性が活かされるのにといった身近な事例があったら教えてください。

＊イー・ウーマン編集担当より
円卓会議の投稿のルール「I statement（「〜べき」は使わない、など）」を守り、
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「私は」を入れさせていただく場合もありますのでご了承ください。
「I statement」とは、こちらをお読みください。

★大町議長の著書もお読みください。
『女性はなぜ活躍できないのか』


★大沢議長の過去の円卓会議より
・日本企業は女性人材を浪費していると思いますか？
・最近、転職を考えたことがありますか？
・雇用形態による処遇格差、仕方がない？

• 2018.04.16
• 大沢真知子 日本女子大学 人間社会学部 現代社会学科教授　同大学現代女性キャリア研究所所長