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会議番号:3513 開催期間 2018年09月28日- 10月05日
投稿をお寄せいただきありがとうございます。 さて、初日はYesが34%、Noが66%という結果になりました。 Yesの意見から見ていくと、やっちゃん24さんは職場で「妊婦だから残業はしないように」と発言をしてマタニティハラスメントで処分を受けた同僚のケースを挙げながら、その考えを聞いて「やはり違和感を覚えた」という実体験を寄せてくださいました。blueberry53さんは、「アンコンシャス・バイアス」を認めることは、相手を傷つけることも「あり」としてしまうような気がして認められないという意見を挙げてくださり、やはり「アンコンシャス・バイアス」があることが原因でネガティブな現象が起こることを無視できないということが指摘されました。 unagiさんが「アンコンシャス・バイアス」が「『悪』かどうかは迷う」とした上で、「偏見でなく『思い込み』と受け止めても、自分の中では気づき、改善したいと思うこと」と寄せてくださっているように、「アンコンシャス・バイアス」を自覚することで改善できることもある、という意見が寄せられました。 blueberry53さんは、「『アンコンシャス・バイアス』はレベルに差はあれど人が誰しも持っているもの」と指摘してくださいましたが、「アンコンシャス・バイアス」をありか・なしかではなく程度の問題だと捉えるのは大事な視点だと思います。その「程度」に影響を与えるのは、本人の知識や、国や組織や家庭や地域などの文化背景など、さまざまな要因が考えられるでしょう。 blueberry53さんは「知識」と「思いやりの心がけ」を持つことで「アンコンシャス・バイアス」をコントロールできるようにするのが大切だと指摘してくださいました。 unagiさんは自身の持つ「思い込み」に気付けば、「本人の意思確認すらしない」で物事を決定するという事態を避けられるのではないかと指摘され、実際に「小さな子どもがいる女性にもチーム体制で大切な仕事をお願いしたりしている」と教えてくださいました。 「『思い込み』は自分だけの考えであり、相手の感情と異なる場合がある」(やっちゃん24さん)だからこそ「アンコンシャス・バイアス」を自覚できる知識を持って、相手とコミュニケーションをとることで相手の意向を確認することが思いやりのある対応には必要不可欠ということでしょう。 NOの意見を見ていくと、「人間の通常の思考活動の一つ」(kyoko004さん)であり、「無意識なので持つことが当たり前」(しのんぬさん)であり、「善し悪しは議論のしようが無いと思いますし、悪いものだから無くすようなこともできない」(abbyiさん)もの、という意見が寄せられました。 abbyiさんが指摘してくださったように「アンコンシャス・バイアスを振りかざして誰かの価値観を裁く」ようなことが起こると、「個人差や多様性を認め合える」ことと逆行してしまうこともあるかもしれません。 問題となるのは、自分の思い込みだけで「周りの情報を遮断して周囲にアクションを起こしてしまうこと」(kyoko004さん)なので、「『こんな考えの人がいる』『無意識にこんな意識をしている人もいる』ということを認識して、その時に必要な判断を行っていくこと」(しのんぬさん)が必要ということでしょう。 また、Jerrybさんは米国で暮らしていた経験から、日本では「暗黙の了解として互いが共有していると思っていること=コモンセンス」の範囲が広範すぎるのではないかと指摘した上で、共有している前提ではなく、「すべて説明してわかり合うステップをふむと思ったほうが暮らしやすかった」と教えてくださいました。 Yesの人にもNoの人にも共通している意見は、最低限の「知識」はあったほうがいいとした上で、結局のところ本人がどうしたいのかを知ったり、すれ違いを解消したりするためには、コミュニケーションをとることでしか解決しないということ、さらに相手が持っているアンコンシャス・バイアスを知るためのコミュニケーションを取ることも必要ということだと思います。 これらのことから分かることは、「アンコンシャス・バイアス」に気づいてネガティブな事象を止めるための「ブレーキ」となる知識や気づき、そして「アンコンシャス・バイアス」に気づいたその先の、コミュニケーションの「アクセル」になることの両方が必要ということかもしれません。 さて、みなさんは、「アンコンシャス・バイアス」は、悪いことだと思いますか? アンコンシャス・バイアスは人が当たり前に持っているものならば、自分の心にあるアンコンシャス・バイアスとどう上手く付き合っていけばよいのでしょうか。ネガティブな現象に「ブレーキ」をかけるために、その先のコミュニケーションの「アクセル」となってコミュニケーションを加速できるようにするために、できることは何でしょうか。家庭や学校、職場など、みなさんの身近な場で、どんな些細なことでも、結構です。みなさんのご意見やアイデア、ご提案をお待ちしています!★阿佐見議長の過去の円卓会議より・LGBTの課題への取り組み。企業の事例、知っていますか?・LGBTの今後の課題、知っていますか?
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