働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
早朝から気温がぐんぐん上がる中、会場のホテル グランパシフィック LE DAIBAには、9:00のドアオープンを待つ女性たちが7:30から行列。早くも名刺交換がはじまり、明るい声の会話が聞こえてきます。開場とともに、席は前のほうからどんどん埋まり、どの丸テーブルも自己紹介に花が咲きます。
10:00ちょうど。スタートは、国際女性ビジネス会議実行委員長である佐々木かをりのご挨拶から。インドから支援参加した高校生のエッセイ紹介や、今回2人の大臣にご参加いただいた意図などをまじえ、「国を動かすのも世界を前進させるのも、『私』から。一人ひとりが貢献しましょう!」と力強く呼びかけ、熱い拍手とともに幕が開きました。
トップバッター、細野豪志さん(環境大臣、原子力発電所事故収束・再発防止担当大臣、内閣府特命担当大臣[原子力行政])の5分間スピーチでは、「これからの復興や経済を考えるとき、女性の果たす役割は大きい。どんどん関わって欲しい」と、女性へのエールも。続いて、インドから来日されたストゥティ・ジャランさん(クロスヘアーズ・コミュニケーション設立者 兼 最高経営責任者)が、インドの女性のエンパワーメントについて力強いプレゼンテーション。江田麻季子さん(インテル・セイコンダクターアジア・パシフィック地域 マーケティング&コンシューマー・セールス本部 本部長)のスピーチからは、アジアでリーダーシップをとる成功の秘訣が示唆されていました。
「今、ツイッターのハッシュタグ を『#icwb』に決めたので、どんどんつぶやいてください」との一声と共に登壇されたのは、石井裕さん(MITメディアラボ副所長、NTTコンソーシアム・コディレクター、タンジブル・メディア・グループ・ディレクター)。宮沢賢治の詩から最新のメディア・アート、出杭力に造山力……。領域を超えて縦横無尽に発せられる独創トークと、刺激的なパワーポイントによるプレゼンには、会場中がすっかり虜に!
続いてご登壇の小林りんさん(公益財団法人インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢設立準備団代表理事)は、その志と行動力を。また、野口聡一さん(宇宙飛行士)は、自分のOnly Oneを発揮することの大切さを、惜しみなく伝えてくださいました。
おなじみ石倉洋子さん(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 教授)と夏野剛さん(慶應義塾大学政策・メディア研究科 特別招聘教授)のトークショーでは、「数多くのTV出演で磨きのかかった夏野さんトークが炸裂。そんな知的興奮冷めやらぬ中、あっと言う間にランチの時間です。着席コースランチは、毎年この会議のためにホテルが特別メニューをご用意くださっています。低カロリーに抑えながら、目にも舌にもおいしいお料理を、講師陣も参加者も味わい、会話も弾みます。
デザートが運ばれた頃から、ステージ上では可憐な着物姿の馬越恵美子さん(桜美林大学経済経営学教授)が、わかりやすい英語で落語を披露。和やかな空気のなかで、午後のプログラムが始まりました。
次に、伊東雅道さん(アメリカン航空日本地区 貨物営業本部長)が、同社の復興支援プロジェクト「トモダチ構想」の活動と成果をご紹介。続く野田聖子さん(衆議院議員 自由民主党)の歯切れ良いトークには、「誰もが母になれる時代をつくることが大切」と、深く頷く女性たちの姿が多数見られました。