佐々木かをりのwin-win 素敵な人に会いました、聞きました

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野口聡一さん

宇宙飛行士


地上と繋がっていると思えるもんだな

佐々木

で、あれはパソコンをたたいていたんですか。

野口

パソコンです。

佐々木

面白かったでしょう? 自分が一言つぶやくと、世界中から返ってくるから。

野口

そういうのもあるし、仰るとおり、すごく繋がっている感じはありましたね。写真を撮ったりとか、思ったことをポッと言ったり、ということができるっていうのは。あれができることで、本当に、地上と繋がっていると思えるもんだな、と思いましたね。もちろん、実際に家族と一緒にいないという寂しさは常にあるんですけど、でもまさにメールしたり、あと、電話もできるんですよ。結構切れちゃうんだけど。

佐々木

スカイプとか、できるのですか。

野口

スカイプは使えないんですが、それに近いネット経由のIP電話ソフトをNASAが導入していて、地上電話に普通にかけられるんです。

佐々木

へえ。でもツイッターができるっていうことは、全てのネット検索ができたりニュースが見られたりするんですか。

野口

だいたいのウェブサイトは見れました。通信速度が遅いので、ユーチューブみたいなサイトは難しかったですけど。

佐々木

そういう意味では、浦島太郎にはならないですね。

野口

で、僕が打ち上がるときには、それはまだできていなかったんですよね。だから、友人とかと、打ち上がる1年ぐらい前に、何かのときに話になって、「半年もインターネット使えないと大変そうだね」とか、「でも、近い将来、グーグルとウィキが使えるようになったら、そんなに退屈しないんじゃない?」って話をしていたら、まさにそうなったんですけどね。

佐々木

いやあ、本当にびっくりしました。私、野口さんの顔写真とツイートを始めに発見したときに、本物かどうかを確認するのにちょっと時間がかかったというか、一瞬、信じていいのかどうかよく分からなかったです。

野口

そうですね。なりすましが多いですからね。

佐々木

子ども達にも「すごい! これ宇宙から来てる!」って。

野口

それも、まさにリアルタイム性っていうのが。写真にしてもね。


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