佐々木かをりのwin-win 素敵な人に会いました、聞きました

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佐藤尚之さん

コミュニケーション・ディレクター/クリエイティブ・ディレクター

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関西はよかったですね

佐藤

圧倒的に少ないし、そういう分業をさせないんですね。全体で、皆でやろうや、みたいな感じになっていて。

佐々木

それは、同じ会社なのに、関西支社の特徴なんですか?

佐藤

だから、あとで東京に異動してきたときに、別会社だなと思ったくらい、仕事の仕方も雰囲気も全然違うんです。関西は、昼ご飯も夜ご飯も皆でつるんで、遊ぶようにご飯に行くし。ランチなんかも11時ぐらいに出て、2時ぐらいまで帰ってこないとかよくあるんです。すごくラテン系なんです。東京に行ったら、誰も昼ご飯一緒に行かないしね。

佐々木

いつ食べているか分からないように食べるとか、ね。

佐藤

皆挨拶もしないし、夜もいつ帰ったのか分からないし、「電通って、こういうところだったっけ?」って思うぐらい、違う。関西はよかったですね、いろんな意味で。一般論ですが、東京って見栄っ張りで人に自分の格好いいところを見せようとするんですが、関西は自分の格好悪いところを見せることから始めるんですよね。自分がどれだけアホかって自分を笑う。つまり、ボケから入るんです。ボケて突っ込んでもらって初めて会話が始まる、みたいな。最初からキャッチボールなんです。だから、自分のことを笑えない東京っ子の僕は、最初から潰されるわけですよ。「何やねん、キミィ」みたいに。

佐々木

自分のばかな部分を露出できないし、自分のことを笑って「こんなばかなんだよ、アハハ」みたいなのはできないから。

佐藤

できなくて、自分は格好いい、できる男だってところを見せようとするんですけど、関西ではそれは潰される。その辺のことがわかるまで2~3年かかりましたよ。

佐々木

潰されたときは結構ショックを受ける?

佐藤

「東京くさい」って皆に言われるし、すごくショックでした。だんだん分かってくるんですけどね。

佐々木

でも、それがコピーとか、人に伝えるっていうところに生きてくるんでしょうね。


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