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今まで、東京で生まれ、慶応大学で法を学ぶ。たぶん正義感は強くていらっしゃったと思うんだけど、弁護士とかのリーガルの道に進むのではなくて、子どもの目を見たときに「これだ!」と思った。それは何だったんでしょう?
何か、掴まれましたね。ラテンアメリカはもともと興味のある地域だったんですが、興味を超えて、単なる興味がprofessional interestと、かぶったというか、両方を満たしてくれたんです。
学校ができて喜んでいる子どもを見たときに、ということですね。
それを、あまりにも鮮明に覚えているというか、忘れられない。バスで帰るときも手を振っていて。頑張るときとかも含めて、「そうだ、今の仕事というのはパーソナルチョイスで、私はこれを好きでやっているんだ。職業選択の自由はあるわけだし、自分の身の置き場所の自由もあるわけだから、やっぱりこれだったんだ」とときどき思い出します。一昨年前にペルーへ出張した際には、その学校を訪問し、子供たちとお話してきました。それを通じて初心に戻る、というか自分のミッションとパッションも再確認できました 。
ペルーとかラテンアメリカに興味があったと、さっきから何回もおっしゃるのは、どんな理由からですか。昔から?
結構、コラソン・ラティーノというか、ラテンハートがもともとあったのかもしれないですけど。「私、ペルー出身」と自己紹介しても、疑われたことはないです(笑)。ノリがラテンだとは、よく言われるんですけど、ラテン音楽を聞いていても心地いいし。
それは私も一緒だな。
幼少時代、10歳から15歳まで米国に住んでいましたが、うち3年間はカリフォルニアでした。そのときにメキシコ人がいたり、ラテンアメリカの人もいたんですかね。当時、80年代なので、今ほどではないかもしれませんが、かなりラテンの香りがする土地だったと思います。そこから来ているのか、ラテンアメリカには、もともとすごく興味があって、大学のときも第二外国語の選択はスペイン語なんです。
開校式に参列した小学校を14年ぶりに訪問。子供たちと夢を語ったり。