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ライター・マハティール元首相長女
ではお父様が首相になった時どんな気分でしたか、首相になった日、その瞬間は?
そんなことは全く想像していなかったし、家族の中でも、首相になるなどといったことを話したこともありません。 家族の話題に上がったこともありません。だから父が首相になったなんて信じられないという感じでした。
私たちの生活がどう変わるのかということも気になりました。どう人から見られるのかと。 副首相の時も、私は副首相の娘だという目で見られていたけれど、私はすでに働き始めていたので、 人々が私を普通の人として見てくれるか、扱ってくれるかということでした。それが心配でした。 それでも私は普通の暮らしを送っていました。毎日普通に仕事に行き、ボディガードなども付いていませんでした。
なぜですか? それがご自身のポリシー?
だって普通じゃなくなってしまうでしょう? マレーシアでは重要人物のみに護衛を付けます。 配偶者にも付けることはあるかもしれませんが、家族には護衛を付けないし、アメリカ式とは異なります。 だから私たちにもボディガードは付きませんでした。
本当にあなたの魅力は、その気さくなお人柄ですよね。
私は車も持っていたし、普通の人と同じように自由に生活していましたよ。 それで問題がなかったのは、当時、私がまだ公的な立場ではありませんでしたし、誰も私のことを知らなかったからです。
名前を言わない限りはね。
そうなんですよ! わりやすい名前ですものね。名前については面白い話があるんです。 聴きたいですか。実は私が運転免許取り立てのころの話です。 ある朝、私は急いで職場に向かっていて交差点で軽い接触事故を起こしてしまったんです。 互いに車を降りましたが、幸い相手の車には一切傷はついていませんでした。 安心し、私はそのまま職場に向かい、赤信号の一番前で止まっていると、警官が近寄ってきました。
窓を開けろと言ので、窓を開けて「何ですか?」と聞くと、その警官が、面白い人で、 「国王の車両番号は知っているか?」と聞いたんです。
私は「国王の車両番号なんて私は知りません」と答えたら、 彼は「国王の車にはナンバープレートがない。あなたの車にもナンバープレートがない。あなたは国王の娘なのか?」と。
私は「あの、マハティールです」と。私は警官に丁寧に説明し、接触事故を起こした現場に一緒にもどりました。 そこで地面にナンバープレートが壊れて落ちているのを見つけたんです。彼は会社まで誘導してくれました(笑)。
マハティールという名字はマレーシアでは一般的な名字なんですか?