「ダイバーシティ円卓会議」とは

ダイバーシティ社会に向けた、多様な経験・視点のデータベースです。

・コンセプト

2000年の、イー・ウーマン設立時にスタートし、進化し続けているのが、「ダイバーシティ円卓会議」(2008年9月まではイー・ウーマンサーベイ)です。マスメディアを活用すると、どうしても、「一般人」が質問をして、「専門家」が回答するという構図になりがちのコミュニケーションを、インターネットを活用して、より多くの人たちの声が反映される経済社会を作りたいという思いからすたとしました。インターネットの3つの特徴「リアルタイム」「双方向」「検索」を活用して、今までのマスメディアとは反対に、専門家からテーマの問いかけがあり、世界中からサイトに参加する一般の人たち(イー・ウーマンピア)が自分の事例を提供をしながら、1週間かけて、互いの意見や提案に耳を傾け、一緒に思考を広げていきます。

投稿は、「I statementで書く」ことがルールとなっています。これは、一般論を語るのではなく、自分自身の意見、自分自身の体験、自分自身の提案に限定して、「私は」という主語を入れて書くことで明確にする訓練でもあります。「最近私の周りの女性たちには○○が流行っています」という投稿は事実かどうか不明ですが「最近私は○○が気に入っています」という投稿は、その人の事実です。世界各国から、「私」を核にした意見、体験、提案が集まり、分かち合えることは、読み手の思考の選択肢が広がるだけでなく、会議を建設的に進めることができる、ダイバーシティ社会の基盤だと考えています。

「ダイバーシティ円卓会議」が、多くの人たちにとって、学びと刺激のある、思考のストレッチができる場であることを、また、ダイバーシティ人財の育成にも役立つことを期待しています。

毎週金曜日の午前11時に、イー・ウーマンを構成する6ジャンルから議長が登場。「テーマ」を発表し、投票・投稿を受け付け開始します。翌週の月水金、午前11:00に投稿と議長コメントが掲載されて「ダイバーシティ円卓会議」は1テーマ4回の会議掲載で作られています。

・投票できます

「ダイバーシティ円卓会議」は、イー・ウーマンピアになると、イエス・ノーの投票ができます。投票権は、1テーマにつき、1人1票。何度ボタンをクリックしても、1人1票のみカウントされます。「ダイバーシティ円卓会議」は、月水金、世界中からの投稿と議長の最新コメントによって進行しますので、読んでいるうちに、月曜日は「Yes」だと考えたけれど、みんなの意見を聞いてみてやっぱり「No」となることもあるでしょう。そのようなときは、あなたの意見を変えることができます。新しく、今までと違う「Yes」「No」ボタンをクリックすると、今までの投票が抹消され、新しい投票が正式にカウントされます。投票の最終日は金曜日。議長から寄せられたコメント、そしてピアから寄せられた投稿を読んで、あなたの最終的な「Yes」「No」を投票してください。

また、投票された方には、イー・ウーマンポイントが1ポイント追加されます。貯まったポイントで国際女性ビジネス会議の参加費などに使うことができます。まずはぜひ、「Yes」「No」の投票という形であなたの経験や視点を表明してください。

・投稿できます

円卓会議に参加する醍醐味は、投稿です。まず金曜日から月曜日にかけては、議長から問いかけられているその週のテーマについて、あなたの意見、体験を投稿してください。その後、火曜日から金曜日は、月水金の午前11時にサイトアップされる、ほかの参加者からの投稿や、それを読んでさらに会議を進行している議長からの新しいコメントを読んで、更なるあなたの意見や体験をお寄せください。自分以外の人達がどのようなI statementを寄せてくるのか、また議長はどんな展開で会議を動かしていくのか。1週間のテーマを、さまざまな角度から切り、会議をすすめていくことで、情報量が増えるだけでなく、思考が広がり、選択肢が増えていきます。

毎日、多くの方から寄せられる投稿は、すべてイー・ウーマンが読み、I statementで書かれている投稿の中から、多様な視点を選びサイトに掲載しています。あなたの投稿に、議長からコメントが寄せられることも。月水金の昼休みに、その日の議長コメントを読み、投稿して下さい。

お送りいただいた投稿は、イー・ウーマンが選別し、編集・校正を加えた上で掲載します。投稿は100文字以上、230文字以内にまとめ、15文字以内のタイトルをつけてください。また、投稿には、イー・ウーマンポイントが7ポイント追加されます。貯まったポイントもお楽しみください。

・議長からの、毎日のコメント

ダイバーシティ円卓会議は、参加者の視点だけを掲載するものではありません。毎週そのテーマにふさわしい専門家が「議長」(旧:サーベイキャスター)として登場し、一週間ナビゲートしていただきます。議長には、Yes/Noの投票結果や投稿の内容をご覧いただき、それを踏まえた書き下ろしのコメントをいただきます。議長のコメントによって、テーマに関するみなさんの理解を深め、考えを進めていただき、コメントにまた投稿をいただくというのが、一週間のサイクルになります。

議長から「明日はこんな意見をお待ちしています」と、テーマの質問内容からさらに一歩踏み込んだ具体的な問いを投げかけられます。ぜひ、1週間のテーマだけでなく毎日のコメントも読んで、刻々と変わる議論の流れを踏まえて、投稿をお寄せください。

・円卓会議議長のご紹介

これまでイー・ウーマンに賛同してご登場いただいている円卓会議議長はすでに200名以上。翁百合さん(株式会社日本総合研究所 理事長)、根本かおるさん(国連広報センター所長)、大門小百合さん(元ジャパンタイムズ執行役員・編集局長)、宋 美玄さん(産婦人科専門医、医学博士)、藤田正美さん(『ニューズウィーク日本版』元編集主幹)、関口 和一さん(元日本経済新聞社論説委員)、佐々木かをり(株式会社イー・ウーマン代表取締役社長)など、各分野の専門家がつとめています。

・企業・政府・行政機関に円卓会議の結果を届けることも

たとえば、翁百合議長の「保険外診療を一緒に受けると保険診療分も自己負担。変だと思いませんか?」は、ここで議論していた内容をかなりの程度反映した[患者申出療養制度(仮称)]を内閣府「規制改革会議」にて、2014年6月13日、安倍総理に答申しまし、「病院と薬局の分離。メリット感じていますか?」は、2015年3月12日開催の内閣府・規制改革会議での「医薬分業における規制の見直し」公開ディスカッションにて取り上げられました。弁護士の林いづみ議長の「オンライン医療、一気通貫の実現に期待しますか?」は、内閣府・規制改革推進会議、2018年3月27日の「オンライン医療の推進に向けて ~Society5.0のもとで拓ける医療の可能性~」「公開ディスカッション」で活用されました。法務省保護局更生保護振興課長押切久遠議長の「立ち直り支援。多様な人に参加してもらう良い案ありますか?」は政策へのアイディアに活用されました。

2003年4月に実施した「郵便局のサービスに満足していますか?」(議長:生田正治さん 日本郵政公社総裁)の円卓会議の結果は、イー・ウーマンより日本郵政公社にお伝えしました。また、2007年12月に実施した「少子化でも教育予算は増やすべき?」(議長:陰山英男さん)のリポートは、中央教育審議会でも資料として参加者全員に配布され、会議に活用されました。このように、ダイバーシティ円卓会議に寄せられたみなさんの意見が、企業、政府、行政機関などに影響を与えることも多々あります。

・過去の円卓会議は「バックナンバー」が読める

2000年から進行している「ダイバーシティ円卓会議」(旧イー・ウーマンサーベイ)は、既に3500テーマ以上をディスカッションしてきています。そのすべてが、「バックナンバー」という形で終了後もご覧いただけます。

・ぜひ、今、イー・ウーマンピアにご登録ください!

イー・ウーマンの存在意義やポリシーに賛同し、「多様性」豊かな社会にするために一緒に参加される方です。年齢、経験、性別、その他一切を問いません。ピアとは、英語でpeer、仲間という意味です。イー・ウーマンピアに、ぜひご登録ください。一緒に学び、成長し、分かち合い、前進していきましょう。

・ダイバーシティとは?

ダイバーシティな社会とは、多様な人たちの経験・視点・意見が寄せられて、皆の力でより良い成果が生まれることをいいます。企業なら、皆がイキイキと働き、チームワークがよく、イノベーションがおき、ガバナンスが高まり、リスクも減る。社会なら、住み良い街になり、より良い仕組み、政策、法令が生まれる。

そのような世界を実現させるために活躍(=貢献)する人は、イー・ウーマンピアの発言ルールでもある「I statement」で、爽やかに提案できる人、だと考えています。

そのために、経済、社会、法律、経営、健康、人権、育児・・・その他幅広いテーマで、「多様な視点」「多様な体験」を寄せ集めてデータベース化している場所が、「ダイバーシティ円卓会議」です。どのテーマでも検索しても、すぐに活用できる「体験と視点の智のデータベース」がイー・ウーマンです。

読む人は、毎週4回で展開される「ダイバーシティ円卓会議」を読むことで、一つのテーマにさまざまな視点から考える基礎や、脳のストレッチができ、いろいろな考えを聞き入れるインクルーシブ思考を育てていくことができます。「自分で考え、自分で選び、自分で行動する」というイー・ウーマンの基本理念に沿って、読み手は、多様な視点や経験を読み、自身で再度そのテーマについて考え、自分の考え方を選び直す。そんなプロセスを毎週、積み重ねていくことができます。月水金11:00amのサイト更新時に、寄せられた投稿の中からいくつかが選ばれサイト掲載されます。多様な視点に触れてください。読むだけであれば、ピア登録の必要はありません。

ピア登録をして書く人は、毎週展開する多様なテーマにおいて、自分だったらどう考えるのかを真剣に考えて、230文字で、自分の体験や考え方を提案するダイバーシティコミュニケーション能力を鍛えていくことができます。

誰を批評・批判・攻撃することなく、相手が使いやすいようにアイディアを提案する技術とマナー。多様な提案が活かされる気持ち良いチームワークを作るコミュニケーション能力を高めることは、まさに、ダイバーシティな時代に活躍、貢献する重要な人財となるための自己研鑽の仕組みでもあります。また、自分の得意な、好きな分野ばかりの情報に触れるのではなく、毎週幅広い分野での問いかけについて考えることにより、自身の知識や関心の幅を広げる役割も提供しています。

ピアになると、毎週金曜日に佐々木かをり直筆メールマガジンが届きます。また、「ダイバーシティ円卓会議」に投票・投稿をしたり、別途、企業や政府から依頼される調査やコンセプトづくりの会議に参加するなど、具体的な商品開発や政策への提言などの機会もあります。「イー・ウーマンピア」が集団として社会に提案する、企業に商品開発案を提供するなどをしていきます。さらに、代表の佐々木かをりと「イー・ウーマンピア」が交流する機会もあり、世界の「イー・ウーマンピア」が繋がり、出会い、学び合っています。

社会、経済、生活、環境などに関心を持ち、自分を高め、社会課題を解決するために貢献したいと思っている方は、ぜひピア登録してください。そして、毎週、どんなテーマでも、投票、投稿をすることから始めてください。 ぜひご参加ください。

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