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東日本旅客鉄道株式会社 / 事業創造本部 地域活性化部門 部長
林文子市長のオープニングトークに続いて、最初の講演スピーカーとして登場したのは、「エキナカ」ブームの仕掛け人でもある鎌田由美子さん。自身の貴重なご経験を、「新事業への挑戦とチームワーク ~エキナカ・地域活性化」と題してスピーチしてくださいました。
「仕事はひとりではできません!」という鎌田さんの力強いひと言で、講演はスタート。4分間のエキナカ誕生ストーリーが前方の大スクリーンに映し出されると、21世紀の新しい駅づくりなど、興味深い内容に850名もの参加者の熱い視線が一斉に注がれました。
5年後、10年後を見据えたJR東日本のステーションルネッサンスの考え方や、現在、駅そのものの置かれている環境が10年前とは大きく変わっていることを紹介。会場のテーブルや通路、照明を駅に見立て、駅の空間開発や駅構内での小売業について、分かりやすく説明しました。特に「総論賛成、各論反対」「社内外での壁」など、プロジェクトに立ちはだかるさまざまな困難についての話には、日々それぞれの職場で奮闘している参加者たちもしきりにうなずいていました。
鎌田さんは、どんな時でも、「お客様にいつも駅を快適にお使いいただく」という原点に立ち返り、自分たちがやりたいことが何なのか確認し、チームワークで結果を出してきたと語ります。また、地域活性化の担当として岩手のホテル事業に取り組んだ際は、ホテルで飼っている小ヤギにまつわる微笑ましいエピソードを披露。自分では「部下に厳しい」という鎌田さんの温かい人柄に触れ、会場は笑いの渦に包まれました。
「あの人たちと一緒だからこれができたと思えることが一番幸せかもしれない」「今自分がやっていることに対し、100%自分がやってそれでも駄目だったと言えるか」「答えは自分の中にある」など、キラキラと輝く言葉を数多く投げかけた鎌田さん。現在は、広域展開する鉄道会社ならではの強みを生かし、都市と地方を結び、両方を元気にする事業を手掛けています。全国から集った会議参加者も、それぞれの思いを胸に、鎌田さんの率直な話しぶりに大いに共感した様子でした。
最後は、今まで男性目線だったコマーシャルを、初めて女性目線で作ったという「ecute」CMビデオで幕を閉じ、会場は前向きなエネルギーで満たされました。
注)出演者の肩書きは開催当時のものです。